2018年7月4日水曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:PDCAは物事の片方でしかない


 
 
 PDCAは高速で回しても現状維持なのには変わりないから(笑)。
                                              
〈独り言〉


備忘録

ポジティブ・フィードバック・ループとネガティブ・フィードバック・ループ

 新卒で入社した会社がデミング賞を受賞した会社だったので、新人のころ随分TQC活動に参加した記憶がある。

それで、デミング賞の名前の由来ともなっているデミングサイクルは日本ではPDCAサイクルなどとも言われている。

PDCAは、悪く言うとあまり本質を考えることなく思考停止で中途半端に適用されているところがあるのはご存知のとおりだ。すくなくとも、これだけでは物事の片方しか見ていないことになるだろう。

Google 検索すると「Fusing Decision Support Systems Into the Fabric of the Context」という著作の中に、PDCAサイクルは(サイバネティックス上の)ネガティブ・フィードバック・ループで回されることがちゃんと書いてある。ネガティブ・フィールドバック・ループとは(決められた枠組みのもとで)設定されたゴールに対して統計的に偏差を小さくしていくような打ち手をともなうサイクルを回すことだ。

例えば、ある部品の加工時間を15分と設定したならば、できるだけ15分かっきりに終えるというのがこのサイクルのゴールとなる。これは電車の運用などでも同じだろう。次の駅に到着する時刻は早すぎても遅すぎてもいけない。到着予定時刻と実際の到着時刻との偏差を小さく運用し続けるのがゴールになる。

もちろん、これとは違ってPDCAサイクルを営業プロセスに適用すると、かなり間抜けなことが起こる。つまり1ヶ月の売上目標が1,000万円ちょうどを目指すのような設定になるからだ。もちろん、製造業などでは製造に限界がある部品などは売りすぎても売れなさすぎてもいけないので、期末の押し込みを防止するためにこういったゴール設定になっている会社もないわけではないが、一般的には売りすぎて注意される会社というのは少ないだろう。だからPDCAは突発的なニーズに臨機応変に対応が必要だったり、枠組みを超えた打ち手を繰り出していくことが必要な営業プロセスのようなところには案外向いていない。

もっというと、設定されたゴールが1000万円の売上だったとしても、売れる時に売れるだけ売ってよい、というルールを設定していること自体がすでにゴールに対して統計的に偏差を拡大していくポジティブ・フィードバック・ループになっているという具合だ。ポジティブ・フィードバック・ループとは意図的にゴールから偏差を広げて上手く行っている例外を発見するやり方でもある。この一例としてOODAがある。もちろん、PDCAとOODAは単純に対立するものではなく、協調して動かすものだ。



もっとも、自己啓発などだとネガティブ・フィードバックとは相手の耳の痛いことを指摘する、ポジティブ・フィードバックとは相手を褒める、というような意味で使われることがある。もちろん、褒めることは人間関係の潤滑油くらいにはなるだろうが、これはシステム論やサイバネティックスとはまったく関係ない。ある意味、人間関係や組織をシステムとして見ていないことの裏返しでもある。

さて、ネットに「STRATEGIC FAMILY THERAPY(戦略的家族療法)」というタイトルのドキュメントが落ちていたので読んでみた。この系統の心理療法は、簡単に言うと心理療法家のミルトン・エリクソンの技法を人類学者のグレゴリー・ベイトソンが第二次サイバネティックスを当てて体系化した心理療法ということになる。

簡単にいうと家族をシステムとして見立て、そのシステムに上手に介入することで、家族や構成員の抱える問題解決を目指すという心理療法の一派ということになる。ここにも家族の構成員のコミュニケーションとしてネガティブ・フィードバック・ループとポジティブ・フィードバック・ループが登場する。この文書ではMRI派の方法について書いてあるが、ソリューション・フォーカスト・アプローチとは少々、フィードバック・ループの使い方が異なっている。

MRI派の場合、ネガティブ・フィードバック・ループは、家族が恒常性を以前の状態に戻すように家族の機能の逸脱を訂正する方法、と書かれている。要は現状維持をゴールとしてできるだけそれと偏差を小さくしていくような打ち手を行っていくというやり方になる。

一方、MRI派のポジティブ・フィードバック・ループは、家族が新しい情報をシステムに追加しようとするときに発生する。 これは、成長プロセスの一部として、または複雑さのレベルの増加として発生する可能性がある。 ポジティブ・フィードバック・ループは、問題を悪化させたり維持している何かに対する解決策を試みる際に、家族の問題の発症の原因となると考えられている。

例えば、新しい兄弟を嫉妬し、父親が過酷な行為(罰を与えるような解決策)で応答するため、その子供が規範(家族問題)から逸脱した場合、罰すれば罰するほど子供が自分が愛されていないと考え子供の行動は悪化する(偏差が増幅される)。 MRIの介入は、父親が子供の行動を落ち着かせるのを助け、子供が愛されていないわけではないことを示すことができるように、相互作用のパターンを変えることを目指す。

それで、MRIの場合はポジティブ・フィードバック・ループがエスカレーションするのを防ぐのが一旦の打ち手となってくる。

1. 短期療法の治療は症状指向である。セラピストは、家族が定義して対応する準備ができている特定の苦情を緩和する責任を負う。提示される問題は、問題の表現と進歩の指標の両方である。

2.問題は、人々の間の不完全な相互作用とみなされる。

3.症状は、通常の家族生活の中で、誤って扱われていた問題が原因であり、その状況から困難や危機に陥っています。

4.家族のライフサイクルの移行は、問題の発展にとって最も脆弱である。人々が普通の困難に過度に反応したり、人生の困難を過度に強調して問題を無視したりすると、症状が発症する可能性がある。

5.問題が発生すると、その継続と悪化は通常、ポジティブ・フィードバック・ループの結果である。問題に対応して発生する解決策は同時にそれを悪化させる。

6.慢性症状はシステムの欠陥ではなく、反復して誤って取り扱われている問題だ。

7.解決策は、行動パターンを変更することによってポジティブ・フィードバック・ループの中断を必要とする。

8.逆説的で、一見不合理な介入は、しばしば家族の行動を変えることに成功する。

9.目標が比較的小さく明確に述べられている場合、変更は最も容易に実施される。システムの一部の変更は、システムの他の部分の変更に影響し、他の生活領域の変更につながる可能性がある。

あくまでも、直近で対象となるシステムに起こっている現象や症状よく観察して、より大きなパターンを変えるために、レバレッジポイントを見つけて適切な打ち手を打つことが重要なことだ、ということになるだろう。その意味、PDCAでカイゼンという感じにはなっていないので注意が必要だ。


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追記 拙著、好評発売中です。

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(つづく)

文献
[1]


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

https://www.facebook.com/Okirakusoken-236949276723679


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2018年6月20日水曜日

ミルトン・エリクソンを体系化するための非線形の因果関係


 
 
 非線形の因果関係をシステム論的に考えること自体は宗教ではないと思うけれどねぇ(笑)。
                                              
〈独り言〉


備忘録

ミルトン・エリクソンの技法を体系化するには?

 Youtubeに面白い映像がアップロードされていたので視聴してみた。

内容は、「Nonlinear Causality 」要は、システム理論における「非線形の因果関係」について解説だ。このあたりは、ベルタランフィの一般システム理論から始まるように思えるし、いくつかの流派があるようにも思えるが、物事を要素と要素の関係性から理解する試みと言ってもよいだろう。


内容は次のような感じだ。
システム理論:非線形の因果関係
・フィードバック
・ミクロ↔マクロ
・過去↔未来
・非決定論
・不比例
・多重の原因
・創発
・等結果性
・逆の因果関係

非線形の因果関係については、人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソンが心理療法家のミルトン・エリクソンを観察して、それを体系化するために使用した枠組みと言えばお馴染みかもしれない。

あまり大きな声では言えないが、エリクソンの技法の体系化の試みとして、こういった非線形の因果関係、あるいは、円環的な因果関係に基づいて実施されていないものは大方失敗しているように思えるのも不思議なところだ。

実際にエリクソンの技法の一部あるいは形式知として、成功しているように見える、MRI、戦略的家族療法、ミラノ派家族療法、ソリューション・フォーカスト・アプローチ、戦略的短期療法・・・など、それなりのクオリティに心理療法に仕上がっている技法は、だいたい第二次サイバネティクスを枠組みとしてあてて非線形あるいは円環的因果関係にもとづいてその技法が構築されているところがある。

もっとも、日本は飛鳥時代の昔から仏教を導入しているところもあって、グレゴリー・ベイトソンの「精神の生態学( Steps to an Ecology of Mind)」のトリビュートでもある「Buddhist Steps to an Ecology of Mind: Thinking about 'Thoughts without a Thinker'」というタイトルのネットの記事を読むまでのことはなく、円環的な因果関係は日常的なレベルで普通に認識していることなのかもしれないのだが・・・・・・。


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2018年6月19日火曜日

ミルトン・エリクソンの技法を深く観察すること


 
 
 求めているのは、エリクソンを観察する視点なのかもなぁと(笑)。
                                              
〈独り言〉


備忘録

ミルトン・エリクソンの技法を深く理解するには?

調べものをする時に便利なのが、米国立生物工学情報センター(NCBI)のサイトだ。

個人的には暇な時にちょこまか、のぞいて見ることも多いが、結構、面白くてためになることが書いてある。

それで、このサイトにある「From Erickson to attribution: attaching meaning to hypnosis.」という心理療法家のミルトン・エリクソン関係の論文のアブストラクトを読んでみたが、結構深いことが書いてあるようにも思えてきた。

要点はこんな感じだ。

表面上では、催眠療法のさまざまなエリクソンの理論がお互いにかなり異なっている、と思われる、という出だしで始まる。 もちろん、エリクソン自身は体系も理論も残していない。だから基本的にはその体系や理論は、その弟子筋の人たちが構築したものということになる。ただ、こういった弟子筋の人たちも色々な視点や切り口から、言ってみれば勝手に体系や理論を構築しているので一見、共通性も何もないということになる。

しかし、それらの体系なり理論なりをできるだけメタの視点で眺めてみると、何かしらの共通的は見つかる。それは、基本的には、1)個人の心理的活動に焦点を当て、2)直線的因果関係に焦点を当て、3)観察の客観性に焦点を当てる、といった共通点があるという具合だ。

ただし、これらの見方は単に頭のよい人の物事の見方であって、基本的にはエリクソンの技法を、還元主義、直線的因果、客観性の3つから見ているということになる。おそらく、デカルトの二元論のような視点から勉強をすればするほどこういった視点でしか物事を見ることができなくなるのは確かだろう。要は、「分ければ、分かる(分かった気になれる)」という世界だ。

それは逆にどのような視点から見ればよいのか?

ここでは、「意味の帰属の観点」、と書いてあるが、おそらく「身体化された認知」という視点だろう。まぁ、おそらく突き詰めていくとオートポイエーシス論のような感じになるのだと思うのだけれど。そして、そのような視点を身に付けると、エリクソンを還元主義、直線的因果、客観性だけの視点から観察するような制限が回避される可能性が示唆されるだろう、という感じになっている。

そう考えると Youtubeにアップされていたグレゴリー・ベイトソンらがミルトン・エリクソンを研究したMRIになぜ、ハインツ・フォン・フォルスターが生前最後の姿を見せて、ウンベルト・マトゥラーナについて語っていることも理解できるというわけだ。


そう考えるとエリクソンの技法を観察するためには、そもそもどのような視点が必要なのか?という根本的な問題に気づいてくるところが面白いところなのだろうなぁと。


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2018年6月17日日曜日

ミルトン・エリクソンを学ぶ3つのポイント?


 
 
 ミルトン・エリクソンを学ぶ3つのポイントは何だろう?

                                              
〈独り言〉


備忘録

ミルトン・エリクソンを学ぶ3つのポイントあえてあげると?

ネットの情報は玉石混交だが、ひよんなことから玉が見つかることもある。

Youtube を視聴していたところ、心理療法家のミルトン・エリクソンを学ぶために3つ選ぶとしたら何をしたらよいのか?という映像が案外面白く、個人的な趣味からすると玉ということになる。

インタビューされているのは、エリクソン派の心理療法家として非常に有名なジェフリー・ザイク(Ph.D)だが、エリクソンの心理療法の探求に一生を捧げているようなところもあるザイクの言葉だけに重たく感じる。


エリクソンを学ぶために重要な3つのことは何か?

● 一つ目は、エリクソン自身が書いた原典にあたること。

個人的には、エリクソンの論文全集、全2648ページの英文をカバーツゥカバーで読んだけれど、なかなか面白い学びがあった。

● 2つ目は、即興のレッスンを受けること。

エリクソンの本質は目的達成のためには、外的環境だろうと内的資質・資源、心理状態だろうとなんでも即興的に利用すること。そのためには、やはりJazzのインプロビゼーションの練習のようなことが必要なのだろう。

● 3つ目は、観察の練習をすること。

エリクソンの観察眼は常人離れしているところがある、エリクソンほどではないにせよ、できるだけ認知バイアスの影響を受けないように工夫して、今ココで起こっている現象を冷静に観察することは重要だとも言える。

この映像は2分30秒足らずの映像であるが、本質をついた深い内容であることには違いない。



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2018年5月22日火曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:学びを助けるシステミックな質問について(その16、実践)


 
 
 エリクソン派生の質問って、

 案外デザイン・シンキングと相性がよい気がする(笑)。
 
                                              
〈独り言〉



備忘録

実践する

ネットに16種類のシステミックな質問について書かれていたドキュメントが転がっていたが、これが案外深い内容だ。

Systemic questions to guide learning processes of students

16番目は実践だ。

ここまで、日常生活や仕事の場面で学びを助ける、あるいは問題・課題をよりシステム思考的、あるいは知情意、身体場の相互作用まで考えてシステミックに解決するためのミルトン・エリクソン派生の15の質問を紹介してきた。

1.違いを聞く
2.ゴールを聞く
3.仮説を聞く
4.具体策を聞く
5.その他を聞く
6.ミラクル・クエスチョンを聞く
7. スケーリング・クエスチョンを聞く
8.違いをより意識するように聞く
9.円環的質問を聞く
10.これまでどう対処してきたかを聞く
ダブルバインド(番外編)
フェイルセーフ(番外編)
11.リソースを聞く
12.逆説を聞く
13.挑発的に聞く
14.信念の根拠を具体的に聞く
15.直感を聞く

それで、一つひとつの質問は他愛のないのものだが、案外、自身の置かれている状況や事象を冷静に観察して、それを学びに変えるという意味ではこれらの質問はとても役に立つようにも思える。

それで、16番目は実践。

もちろん、やってみたければ・・・・という前提条件はつくだろうが、何事も実践は大切だ。

習慣なり行動に落としこんで、課題の発生しているその場でこれらの質問を使ってみるということだ。少なくともその課題から何かは学べるだろう。

で、余談だがデザイン・シンキングという考え方がある。

従来の問題解決は、おおよそ以下の感じだ。

1.問題分析
2.課題の明確化
3.解決策の立案
4.解決策の実行

ただし、これでは処暑の事情でうまくいかないことも増えてきた。そこで、デザイン・シンキングということになる。それで、このプロセスは以下だ。

1.共感・理解
2.定義・明確化
3.アイディア創造
4.プロトタイプ開発
5.実行
適当なプロセスを繰り返す。

となる。その意味、上の15の質問は案外デザイン・シンキングと相性のよい質問だ。

もっとも、こういったプロセスが機能するには3つの文化が必要のように思える。
つまり、
・性善説に基づく
・前例主義に囚われない
・加点主義

ということだ。

その意味、失敗を恐れず、失敗しても叩かれず、可能性信じて試行錯誤してみるという文化でこれらの質問を活かすというのはとても重要だ。もちろん、こういった文化がないとこういった文化にするところから始めなければならないので物凄く時間がかかるように思ってくる。


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