2011年9月30日金曜日

世の中に影響を及ぼす12のレバレッジ・ポイント(てこの支点)


私に十分な長さのテコと足場を与えてくれたら、この地球でも動かして見せよう

アルキメデス



最近、「システム・シンカー」という自己認識が気に入っているのですが、世の中に存在する課題・問題などをシステム、あるいはシステムの一部と考える考え方は非常にしっくりくるわけです。

それで、ざっくりしたイメージですが、スターウォーズ ep4 でルークがほんの一発の爆弾をデススターの排気口にぶち込んだところデススター全体が消散してしまうというように、例えば問題を起こしているシステムに大きな影響を与えるレバレッジ・ポイント(支点)、日本語で言うとシステムのへそになると思いますがこれを発見できるかどうかが問題解決の鍵のように思ってきます。

もっとも、システム思考を続けて、このおへそについて考え続けると以下のようなことに気がついてくるでしょう。

·           システムが目標を達成するためにほんのいくつかの成功要因(CFS)が存在する。
·           システムの目標達成を阻害するほんのいくつかの制約条件が存在する。システムに対して、最も影響の大きい制約を活用することがシステム改善の鍵となる。

 それで、アプローチの違いはありますが、基本的には、成功要因を整えていくか、制約条件を外していくことがシステム思考的なアプローチになります。


 さて、今日は、今日はシステムのおへその話について書いておきたいと思います。 「成長の限界」の著者であるドネラ・メドウズ女史が「世の中に影響を及ぼす12のレバレッジ・ポイント」と題して世の中に存在する様々なシステム、あるいは自分を取り巻く課題に影響を与えるために、どのようなおへそがあるのか? を示してくれているので、これについて考えてみると面白いでしょう。[1]

12のレバレッジ・ポイント

内容をかいつまんで書いておくと、・・・システムを変えるには、以下の12のおへそに着目しなさいということが示されています。また、一般的に、数字が小さくなるにつれで影響度が大きくなるということのようです。(当然、数字が小さくなるとそれを実施する難易度は増すのでしょうが。)

12. 定数、パラメータを変更する。(例、補助金、税率、標準など)
11. 全体の流れに関係したバッファサイズ、安定した在庫を変更する。(SCM、TOCなどの移送バッチ・サイズの変更、時間バッファの調整がこれにあたる。)
10. 物質的なストックや流れの構造を変化させる。(交通網や人口動態の構造)
9.システム変更の割合に伴う、遅延の長さ。
8.それを修正しようとする結果に関連するネガティブ・フィードバックの強さ。
7.ポジティブ・フィードバックを回した時に得られる利得。
6. 情報の流れの構造。(誰がどのような情報にアクセスするか、もしくは出来ないのか?)
5.システムのルール。(賞罰、制約条件)
4. 追加、進化もしくは自己組織化を起こすシステムの力
3. システムのゴールの変更
2. システムに対するマインドセット、もしくはパラダイムの変更。
1. パラダイムを越える力。(今日、多くの人が、自然を人間の目的に変換される資産の在庫として見る。しかし、ネイティブアメリカン達の多くは、自然を愛し、崇拝し、共存し、自然を生きている神として見る。 これらの2つの見方は相容れない、しかし、それらを統合するもう1つの視座を持つことで、両方が統合された視点を持つことが可能となる。これがパラダイムを越える力である。)

それで、1.などは弁証法や禅のようにも思ってくるわけですが、システムは起こっている事とそれを観察する者との相互作用と考えられるので、要はあれこれ物理的なパラメータを変えるよりも、現在、持っているマインドセットを超える視点を養うのが最もインパクトが大きいといえそうですね。

余談ですが、311以降日本人(既得権にしがみついている人以外)の価値観も良い意味で一段上に抜けたような気がするような気がするのですが気のせいなのでしょうか?

文献
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