2011年9月12日月曜日

「確かさ」と「不確かさ」



お互いある件では合意に至らなかったということで合意する

外交プロトコルのひとつ


今日は、人がある出来事が起こったこと、あるいは、未来にある出来事を起こりそうという具合に主観的な感覚や認識として持っている「確かさと不確かさ」について書いておきたいと思います。

「確かだ!!」と「不確かだ!!」は視点によって変わる

まず、以下に一般意味論のマルチ・オーディナリティを応用した心身状態の引き出しの例が示されていますが、これが非常に興味深いと思います。[1]

B: Are you sure?
P: Yes.
B:あなたはそれを確信していますか?(それについて自信がありますか)?

P:はい(もちろん)

上の質問することで、あることについて確信していることを、確信した心身状態を伴って答えられるような質問をしている。つまり、確信した時の心身状態を引き出す質問を行っている。   

B: Are you sure you're sure?
P: Yes.
B: その確信をもった状態に確信が持てますか?(自信をもった状態について自信がありますか?)

P: はい(もちろん) 最初に確信をもった心身状態に対して、さらに上位の論理階型の視点(メタの視点)の心身状態を引き出して念押しをしている。

B: Are you sure enough to be UNSURE?
P: Yes.
B: 確信が持ててないことについても(それが確信できていないと)自信を持っていますか? 自信がない状態であると自信を持っていられますか?

P:はい(もちろん)

言葉のレトリックではなく、もしクライアントが「自信がないのです」といった場合、「自信が無いことは自身を持って言えるのですね?」として自信の心身状態を引き出す支援を行うことが重要。 腑に落ちる状態を引き出す。



「確かだ!!」と「不確かだ!!」という感覚は簡単な質問で変わる

例えば、インターネットで有名な「詭弁のガイドライン」という有名な詭弁についてパターン集が存在しますが、その中の一つである、「何年か後、犬に羽が生えないという保証は誰にもできない」という例を見てみましょう。

 もし、これを聞いた人が、自分の身体感覚を伴って「確かにそうだよなぁ」となると、この屁理屈を信じてしまうということになります。

 しかし、家族療法から派生したリフレーミング[3]の応用として自己適応のリフレーミング[4]を応用した質問を行い。「誰も保証しないことを根拠とすることで、あなたの意見は保証できるのですか?」と質問をすることで「確かだった」その感覚は随分とゆらいでくることになるでしょう。

例文
「何年か後、犬に羽が生えないという保証は誰にもできない」
質問例(あくまでも一例)
「誰も保証しないことを根拠することで、あなたの意見は保証できるのでしょうか?」(自己適応のリフレーミング)
解説
誰にも保障できない意見が相手の意見の根拠になっていることを自己適用する。



コーチングやファシリテーションへの応用例

それで、多少繰り返しになりますが、コーチングやファシリテーションにおける応用例としては、

クライアント:「それについては自信がないのです」
コーチ:「自信がないということは自信を持って言えるのですね」

と質問して自信の心身状態を引き出すとか・・・・

クライアント:「そのことについては不確定要素が多いのです」
コーチ:「不確定だということは確定しているのですね」

 と質問して確信の心身状態を引き出すとか・・・・・

 視点をどんどんメタに上げて言ってその確信を強めていくと、最初の状態に対する心身状態を伴った印象やそれに対する反応は随分変わってくるということになっていくわけです。

これが理解できてくると、ネガティブな心身状態だとかポジティブな心身状態、あるいはそれに伴うネガティブ思考/ポジティブ思考という切り口自体、実に主観的で、相対的なものであることが分かってきます。

 つまり、ある状況が起こっている、当該コンテクストにおいて身体化された意味というのは変えることが可能で、自分自信の望ましい状態になるように視点を変えていけば良いだけであって、固定化された見方、感じ方に固執するのはあまり意味の無いものだということが理解できてくるのではないかと思います。   

これが転じると「修羅場を楽しむ」とか、「混乱することは愉快である」とか「絶望することもそう悪いことではない」といったより高次の視点からより有効な心身状態、身体反応を引き出すことが出来るようになってきます。

文献


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