2011年9月26日月曜日

マインド・マップの構造(その1)

今日は、マインド・マップの構造という題で書いておきましょう。

私事ですが、子供のころから面白いメカは一度バラバラにして組み立て直さないと納得しない主義です。

時計、ラジオ・・・あたりから始まって、バイク、コンピュータあたりまで、最近だとハードウェアの世界だけではなくソフトウェアの世界に世界にも足を突っ込んでいるわけですが、基本的にはどのような構造あるいはプロセスになっているのか?理解せずには居られないところがあります。

それで、トニー・ブザン氏の提唱するマインド・マップという概念がありますが、今日はこれをバラバラにして組み立て直してみようと思っています。
          
マインド・マップのベースは一般意味論

Wikipedia の Mind Map の項目を参照すると以下のような興味深い記述が見つかります。[1]


  British popular psychology author Tony Buzan claims to have invented modern mind mapping.He claimed the idea was inspired by Alfred Korzybski's general semantics as popularized in science fiction novels, such as those of Robert A. Heinlein and A.E. van Vogt..


これを読むと、 トニー・ブザン氏は、アフレッド・コージブスキーの一般意味論にかなり影響を受けてマインド・マップを開発したということが書かれています。 これから推論すると、マインド・マップ本来の使い方は、自分の表象の中身をメタファーとしてマインド・マップに書き出し、コージブスキーの一般意味論のトレーニングで行なっていたエクサイズを行うための知覚や思考を動かすための補助線としてマインド・マップを使うというのが本来の使い方になるのだろうなと思ってきます。
          
マインド・マップは一般意味論の構造微分を2次元に展開した図

一般意味論には、人が外的な出来事をどのように知覚し、神経系の中で、どのような抽象化のプロセスを経て、それが認識され、そしてそれについてどのように思考、推論を行うのか、を表現したモデルである構造微分(Structural Differential)が存在します。[2]




それで端的に言うと、マインド・マップはこの構造微分を二次元に放射状に展開した図と考えられます。 以下にその対応を書いておきましょう。




構造微分(Structural Differential)のレベル
マインド・マップでの表現
外的出来事であるイベントEvent)レベル
 N/.A
外的出来事を知覚したオブジェクトObject)レベル、主客分離の前の純粋経験
セントラル・イメージ
外的出来事に言語のラベルを付ける記述(Description)レベル
(メインの)ブランチ
言語、記号を使って行う推論(inference)レベル
ブランチ
推論で出た思考の汎化Generalization)レベル (本によってこのレベルが明示してあるものと明示してないものがある)
同じ属性を持つ複数のブランチをグルーピングする

Etc. レベル
外的出来事に対する、それ以外の解釈、あるいは親ブランチと子ブランチの隙間を見つける。(領土と地図、つまり事実と思考の区別を付ける、事実と感情の区別を付ける、というようなことと関連する)


(※一般意味論における構造微分の形式に併せてマインド・マップを展開するとセントラルイメージの絵が一番情報が具体的(抽象度が低い)で、放射状の先に向かうにつれて情報の抽象度が上がっていく形式になります。)

このように考えると一般意味論の構造微分と完全に対応していますし、一般意味論の原理原則が使えることが分かってきます。 もっともここまで分かってくると敢えて登録商標のついたマインド・マップという言葉を使う意味も失せてきて、個人的には GS (General Semantics) メンタル・マップとでも呼べば良いのではないかと思ってきているわけですが・・・

つづく   
文献

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