2011年9月27日火曜日

マインド・マップの構造(その2)

マインド・マップの構造(その2)
今日は、昨日に続いて「マインド・マップの構造(その2)」と題して書いておきましょう。
          
マインド・マップは半構造

ソフトウェア業界では知る人ぞ知る平鍋さんところのサイトを参照すると非常に興味深いことが書かれています。



 これに対してマインド・マップは、テンプレートのようなスキーマをあらかじめ決めておいてもよいし、その場でどんどんスキーマを変化させてもかまわない。すなわち、「メタ・データ」と「データ」に明らかな区別がなく、場合によってはたまっていくデータを見ながらそれをメタ・データ構造に反映することもある。両者の区別が曖昧なのだ。これは、マインド・マップのインタビューや要求収集に使えるもっとも大きな特徴である。 


まず、この話の前提として、RDB(Relational Data Base)[1]のように構造がスキーマによってかっちり定義されているのは完全な構造だということがあります。 

一方、マインド・マップやXML[2]は、データとデータの関係性がゆるく結び付けられている半構造の形式であり、喩えるなら、半熟卵のようなゆるい状態で物事が流動化された状態と見ることが出来ます。

(余談ですが、これは、以前書いたシステム思考のところで、事象を構造からプロセスとして見るパラダイムと関係してきますし、http://ori-japan.blogspot.com/2011/09/blog-post_22.html 、ゆるい思考を取るための手段ともなります。http://ori-japan.blogspot.com/2011/09/blog-post_25.html

そのため、情報収集をした人達が、収集されたデータの繋がりを観察して、どれをデータとし、どれをメタ・データとして解釈するかについて、かなりの自由度が担保されているということになるわけです。 

つまり、この半構造と自己再帰的意識を上手く使うと、観察者自身の認知バイアスに気付いて、固定化されたいつもの思考パターンから抜け出すことが出来る、あるいは、いつもと異なる視点から出来事を観察することが出来るようになります。

また、ここで「メタ・データ」というのは、簡単に言うと、データの意味や秩序を規定する抽象度の高い「データについてのデータ」ということになります。 もっとも、メタについての詳細な解説は以下の Blogを参照されると良いでしょう。

 もっとも、ベイトソンのマインドの理論で書いた比喩からすると「データ」が実態を表す月で、「メタ・データ」がその月を示す指ということになるわけですが、


 マインド・マップを上手く使うと、月と指の区別を行なった後で(一般意味論的に領土と地図、つまり事実と思考/推論/感情の区別を付ける)、月を示す指の中でもより影響力のある高次の論理階型にある有用な指、つまりより有益な関係性に気付くことが出来るように思ってきます。

つづく   
文献
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