2011年10月24日月曜日

黄金比と神話のパターン



人は、誰でも生まれながらの才能を持っています。

問題はそれを探求し続けられるかどうかです。

ジョージ・ルーカス



 今日は、黄金比と神話のパターンということについて書いておきましょう。

黄金比とは?

人は何をもって美しいと感じるのか?

というように少々大上段に構えて質問をすると、その一つには黄金比があるのだろうなと思えてきます。


それで、黄金比は、おおよそ 1:1618の割合で示される比率というわけで[1]、以下で書いたように自然の中に多く存在しています。


http://ori-japan.blogspot.com/2011/08/blog-post_06.html


また、人工の建物や名画と言われている絵画にはその割合が含まれている、あるいは意図的にそういった構図になるように意図されているように思ってきます。(もっとも日本には白銀比もあって、この割合にすると良い意味で作品の印象がずいぶん変わってくるように思います。)



 例えば、私が実際に鑑賞して良いなと思った絵画を上げておくと、葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖之浪裏」、英語では「The Grate Wave」と言われている作品。



 レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」


 このような作品の裏には、まるで人が無意識に美しいと思うだろう割合がプロットされているという具合です。

神話の法則とは?

それで、こんどは文学作品に焦点を移して考えようと思います。

人はどのような物語を無意識に興味深いと思うのか?

これは、非常に面白い命題です。

これには、神話学者のジョセフ・キャンベルが古今東西の神話を研究して導きだされた神話のパターンが思い出されます。[2]  


 もっとも、ジョセフ・キャンベルが南カリフォルニア大学で神話学を教えていた時に、ジョージ・ルーカスがその授業を受講しており、この神話のパターンで小説「スター・ウォーズ」を書いたらベストセラーになり、さらに映画を制作したら大ヒットしたという事実があり、それ以来、ハリウッドの映画製作、最近ではゲームのシナリオとしてこのパターンが用いられているようになっています。


 それで、ルーカス氏は、このことに恩義を感じてか、母校の南カリフォルニア大学に1億8000万ドルのケタ違いの寄付をしています。[3]:

このパターンについて説明しておくと、おおよそ主人公である不完全にヒーローがあるきっかけから旅に出ることになり、この旅を通して成長していくという形式になっています。 それで、この旅をあえて分類(いくつかのバリエーションがありますが)すると以下の8つのステップをたどることになっています。

    なんの変哲もない日常生活から一転して天命を聞くことになる。
    葛藤の末にその天命に従うことを決める
    いままでの境界を超えて冒険に出発する
    メンター、師匠と出会う
    困難に直面する
    新しい自己、新しい能力を開発する、支援者が現れる
    最大の困難を迎えるがこの困難を克服して新しい自己、能力、報酬を手に入れる
    旅から帰還する

それで、Youtube を参照すると、映画「The Matrix」の物語も、上とは多少分類が異なりますが、このパターンのバリエーションで進行することが、ハリウッドの有名なシナリオ・ライターであり「神話の法則」の著者[4]であるクリストファー・ヴォーグラー氏によって語られています。


それで、余談ですが、あまりこのパターンに頼るのも困りものという話もあって、ハリウッド映画は非常にわかりやすいのですが、どうもワンパターンだなと思うのもこのパターンにあるようで、いかにこのパターンから脱するのか?というのも課題になっているのだと思います。


文献
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