2011年12月25日日曜日

プロセスモデリング



伝統芸能じゃないけれど まずは 箸の上げ下ろし から真似をするのは結構重要かも。

独り言


今日は、「プロセスモデリング」と題して少し書いておきましょう。

卓越したナレッジをどのように取り出すか?
 
その方法の一つとして、そのコンテクストで卓越性を発揮している人のやっていることをプロセスにして取り出して、そっくりそのまま真似るということがあります。

つまり、ベストプラクティスをプロセスにして真似るということです。

では、このベストプラクティスのプロセスをどのようにして取り出すのか?について非常に強力な威力を発揮するのが野中先生と竹内先生の共著「知識創造企業」[1]の中で取り上げられていた SECI モデルです。




 SECIは個人でもグループでも活用できるのですが、例えば、キーボードキッズがこのモデルを活用して、既存の曲が弾けるだけでなく、新しい創造するプロセスを考えてみましょう。

ここでの前提は、このキーボードキッズはある程度スキルがあるということを前提としている、つまり普通の音楽教育の基本はある程度身につけているとしています。

l       共同化

まず、共同化、これはバンドの中で誰か他の人の演奏を経験するでも良いですし、映像などを聞いて、そのフレーズや演奏を無意識に真似して演奏し始めることになります。Jazzなどではいわゆる「耳コピー」と言われているような段階です。恐らく伝統芸能などでは師匠の一挙一投足をしのごの言わずに真似しなさいと言われている段階です。SECIモデルでは暗黙知を暗黙知として出来るようになるという段階です。

l       表出化

次が、表出化、これは自分が「耳コピー」して演奏できるようになった曲を楽譜に書き落としている段階です。音楽については、以下でも書いたように基本的には 1)メロディー、2)リズム、3) ハーモニー あるいは強弱や、それぞれの関係性の視点から、暗黙知を形式知に変換するプロセスです。 


それで、このプロセスでの注意ですが、共同化で得た質感の情報というのはほとんど落ちてしまうわけですが、逆に情報の抽象度は上がっていき、何らかの記号操作はやりやすくなっていきます。

l       連結化

次に連結化です。ここでは、コージブスキーの言う「地図はそれが差す領土にあらず」ではないですが「楽譜はそれが差す音楽にあらず」となるのですが、形式知化された楽譜をつなぎ合わせたり、書きなおしたりすることでその楽譜を元に演奏される音楽は容易にアレンジすることが出来るということになるわけです。


それで、連結化は、他の形式知をくっつけて新しい知識を創造するプロセスです


 音楽の場合、他のミュージシャンから得た形式知を使ってメロディーを変形させたり、コードをアレンジしたり、リズムを変えたりとなるでしょう。また、ここにメタ・パターンとしてのボサノバだのブルースといった別のスタイルを持ち込むことも可能でしょう。

l       内面化

そして内面化です。これは連結化して出来た楽譜を実際に演奏して質感を伴った音楽そのものに戻すプロセスです。このプロセスで形式知が「場」の中で暗黙知に戻されています。

それで、SECIは基本的に暗黙知→暗黙知モデリングというように無意識に出来るようになるプロセスと、もう一つは暗黙知→形式知→暗黙知のように一度意識に上げて練習するプロセスの2重のプロセスを回すような形式になっています。

それで、基本的にはSECIモデルを何回もぐるぐる回して知識を習得することになるわけですが、個人的には、伝統芸能から経営知識、はたまた優秀なコンサルタントから優秀なセラピストのナレッジをこのモデルを回すことで身につけることが容易になるのではないかと考えているわけです。

そのようなわけで、個人的には、観阿弥・世阿弥親子の確立したメタ・モデリングの手法ここに極まれり、というような感じで捉えていることになるわけです。

それで、ネットを少し探すとトヨタのプリウスの開発を行った時の様子がSECIモデルでまとめられている論文が見つかることになります。


文献
記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

0 件のコメント:

コメントを投稿