2011年12月26日月曜日

認識の抽象度を上げて一般解を探る



課題を解決するために、物理空間で具体的に行動として出来ることからはじめて、次に抽象度を上げた一般的な概念で考えて、また具体的な行動に落としていくような、抽象度の上げ下げは非常に大切ですねぇ。

独り言


今日は、「認識の抽象度を上げて一般解を探る」と題して少し書いておきましょう。

認識の抽象度、気にしてますか?
 
少し前に「たかじんのそこまで言って委員会」だったと思いますが、関西のお笑いタレント浅越ゴエが面白いネタをやっていました。

労働が危険だということで、猿・犬・キジが桃太郎を相手に裁判を起こしました。その中でキジだけが、なんで俺だけ「鳥」ではなくて「キジ」なのか?できれば「鳥」と読んで欲しい。といった一見バカバカしいネタを披露していたというわけです。

個人的にはこのネタは以下で書いた認知言語学のカテゴリー化とプロトタイプの話であるために非常に面白く聞いていたというわけです。


ここで、面白いのは、何か動物を見た時に、「キジ」だけ、「鳥」カテゴリーのさらに抽象度が一段低い「キジ」と認識されているところです。認知言語学的には、認識の基本レベルカテゴリーが「キジ」になっているということになります。

もし、これと同じ抽象度で「猿」や「犬」を見たとすると、本当は、「ニホンザル」あるいは「しば犬」のような抽象度で物事を捉えていなければいけない、つまり認識の抽象度がちぐはぐになっている、というわけです。

それで今日の話題もこの認識の抽象度に関連するわけですが、今日の認識の抽象度は、実際に物理空間で起こっている現象と、それを説明する概念について、それぞれ抽象度を分けて考えることの重要性について書いておきたいと思います。

TRIZ、認識の抽象度を上げて一般解について考える
 
仕事の合間に以下のエッセーを読んでいたら非常に重要なことが非常にシンプルに書かれています。


ここでは、認識主体のマインドのモデルが「ホロン革命」[2]などの著者であるアーサー・ケストラーのホロンによって構築されていますが、これが非常に面白いときています。

これについて少し説明しておくと、人の意識を考えた場合、抽象度の低い意識と抽象度の高い意識が一種入れ子のような階層になっており、鏡に写した鏡のように、一種抽象度の低いほうにも、抽象度の高いほうにも際限なく続いているというモデルになっているわけです。

それで、この任意の中間の状態のことをホロン、日本語で言うと亜全体という用語になるわけですが、この亜全体を起点に、抽象度を上げて、入れ子の外に出ていくこと、あるいは逆に抽象度を下げて入れ子の中に入っていくという意識の上げ下げが課題を解決する上で非常に重要になってくるというわけです。

このエッセーでは具体的な問題解決の方法論としては認識主体のマインドのモデルを考慮しながらTRIZ[1]が使われています。

ここでも最も重要なポイントは、課題を解決するときにその課題について認識の抽象度を上げて考えることの重要性です。

それで抽象度を上げて考えることの利点には次のようなことがあります。

1.      ひとつは、特定の課題を一般的にある課題とすることが出来るため、過去に見つけられた一般的な解決方法を適用できる可能性が高まること。
2.      もうひとつは、良い意味で抽象度を上げながら、思考していくことで、認識主体の持っている普段は意識に上がっていない「思考の枠組み」、あるいはその制限に気づき、この枠組を乗り越える画期的な解決策が見つかる可能性が高まる、

となります。もちろん、実際の施策を実行するためは最終的に抽象度を下げて物理空間で実施可能なアクションに落としこむ必要があります。



認識の抽象度を上げるために対立を利用する
 
 また、以下のリンクでも書いたのですが、


TRIZで抽象度を上げるという思考に加えて、現在、書かれている対立を TOC(Theory of Constraints)の雲を使って解決するような思考について書かれています。これはもっと言うと、禅問答のように二項対立を利用して、システムの外に視点を移し、システムの外で考えるということになると思います。


 もっともこういった論文はあくまでも製造業など何かモノやサービスをつくるインダストリーで新しいイノベーションを起こすために創造的解決策を出す手法と言っても良いかもしれませんが、抽象度を上げてもう少し一般的に考えると、殆どの問題は、パラドクス、その下位概念のジレンマ、ダブル・バインドを伴うパターンになりますから、大体同じようなメタ・パターンで解決できるということになると思います。

それで、以下のエッセーを読むと、思考の抽象度を上げて、現在持っている思考の枠組みを超えるために、メタファーが使えるとも思ってくるわけですが、


現在の対立抱えている課題としての対立を認識した後に、メタファーを活用して、制限となっている枠組みの外に出て、ワクワクするような新しい製品を考えるプロセスが示されていることを考えると結構面白いなと思っているところです。 

文献
 
記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

0 件のコメント:

コメントを投稿