2011年12月27日火曜日

サスティナブル・リーダーシップ



新しい時代には、新しいリーダーシップを。

独り言


今日は、「サスティナブル・リーダーシップ」と題して少し書いておきましょう。

大変な1年
 
堺屋太一氏の著書では無いのですが、2011年は、色々な意味で「大変な時代」の到来を告げるような1年だったように思えます。

l       3月11日の東日本大震災による、地震、津波、そして原発の事故
l       タイの洪水
l       ジャスミン革命による独裁者の排除
l       EUから始まった金融システムの崩壊危機
l       アメリカの覇権の縮小
l       日本の政治の迷走
l       学術ピラミッドの崩壊 
l       マス・メディアの終焉
l       などなど

もちろん、ここで政治が悪い、経済が悪い、メディアが悪い、会社が悪い、自然が悪い・・・というように誰かのせいにしていても仕方がないように思えてくるわけで、少し脳天気なモードでマクロに考えるとある意味ピラミッドの階層が崩れて新しい秩序が生まれる前の混乱とも考えることが出来るのでしょう。

それで、こういった時期には一人ひとりがリーダーシップを発揮して、それを縦ではなくて横に広げていくことが必要な時代なのだろうなと考えているわけですが、こういった時期だからこそそもそも論に戻って色々なことを見直すことが重要ではないのだろうかとも思っているわけです。

で、個人的な内的なアクティビティ(もちろん外的な行動もありますよ)として、実際には歴史を振り返ったり、ネットで色々文献を読んだりしているわけですが、ある意味色々問題意識を持つと結構良い文献が見つかるのは面白いところなのでしょう。

それで、ちょっと読んでいたのが以下の論文です、


内容を見ていただくと、MITのスローンで組織や個人に変革をもたらす方法論である「Theory U」の開発者であるオットー・シャーマ博士の元で書かれた修論ですが、単純に利益の追求というだけではなく、様々な矛盾を綜合しながら、サスティナブルな社会を実現するために、どのようにリーダーシップを発揮すると良いのか?について書かれているところは非常に参考になるように思ってきます。

それで、この論文では最初に認識主体である自分がどのように世界を捉えると良いのか?についてケン・ウィルバーの四象限の考え方が援用されています、

Interior Individual
I
Self and Consciousness

Exterior Individual
It
Brain and Organism
Interior Collective
We
Culture and World Wide View
Exterior Collective
Its
Social System and Environment


このフレームワークは、構成主義的に、1)自分の内面 2) 自分の外面  3) 集団の内面 4) 集団の外面 のぞれぞれのコンテンツと関係性を考えるという意味では非常に面白い考え方のように思ってきます。

もっとも、このあたりは日本だと鈴木則夫氏の著作「インテグラル・シンキング」[1]に仕事や日常生活の場面でこのフレームワークをどのように適応すれば良いのかが書かれていたのでこれを参考にしていただいても良いでしょう。

それで、元の論文に戻ると、このフレームワークを更に発展させた「Theory U」のフレームワークそれぞれの視座をメタに綜合し、矛盾を解決するようなプロセスが説明されていることが理解できます。

 その意味ではこの論文は「Theory U」の作り方という視点から見ると、そのステップが明示されているため個人的には非常に興味深いところです。

トリプル・ループ・ラーニングをどう実践するか?
 
それで、今まで自分が正しいと思っている枠組みが壊れる時代にあるとすると、新しい枠組みを見つけるなり、構築するということを行う必要があるとも思ってくるわけですが、これに関係する学習のレベルが以前書いたトリプル・ループ・ラーニングということになります。


もちろん、ここでのテーマの一つは、それまで正しいと考えていた枠組み自体が大きく揺らいでいたり、壊れていたりする中でどのように(その場しのぎではない)サスティナブルなリーダーシップを発揮するかということになります。

この前提で読むと非常に興味深いのが以下の論文なのですが、


ここでもMITのオットー・シャーマ氏の提唱する「Theory U」を使って、実際にどのようなプロセスでトリプル・ループ・ラーニングを行えば良いのか?また、そこでどのようにリーダーシップを発揮すれば良いのか?について書かれているところが面白い点です。

もちろん、トリプル・ループ・ラーニングが、学習主体の自己をまったく書き換えてしまうような、メタモルフォーゼを伴うような学習となるため、そう簡単ではないのでしょうが、これはこれでありかなとも思っているわけです。

何れにしても、大きな変化が訪れようとしている時代ですから、まずはこういった方法論があると知っておくだけでも実は有効なのではないか?と思っている年の暮れだったというわけです。

もちろん、来年に限らず、こういった方法論を実践する場を色々なところに求めていこうとも思っています。


文献
 
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