2011年12月8日木曜日

詭弁を明らかにする質問力(その1 version 0.9)



日本の場合は、詭弁というのではなく言っている本人に論理学的素養がなくて自分が何を言っているのか?よくわかっていないフシがあることを考慮しなくてはいけないのかもなぁ。

独り言


今日は、「詭弁を明らかにする質問力(その1 version 0.9 )」と題して少し書いておきましょう。

政府の答弁は詭弁だらけ

 311に起因する課題も収束していない昨今、政府は国民を騙すことを目的するべく、財務省の増税案、あるいは経産省主導のTPP参加がさも既定路線であるように語られています。

 そのようなわけで、こういった話題について国会答弁を視聴すると、政府の要人が詭弁を駆使して答弁を行い、その場だけを取り繕う詭弁が渦巻いているわけです。

それで、考えや行いを改めることもないこういうクズ連中に文句ばかり言っていても仕方がないので、 

 今日はインターネットでは有名な「詭弁のガイドライン[1]を題材にしてこういった詭弁にどのように立ち向うのか?を少し書いておきましょう。 

もちろん、本来は Wikipedia にある「詭弁」[2]の項目についてひとつひとつ論理的な反駁方法を書いて正式版にしようと考えているわけですが、まずはその手始めとして「詭弁のガイドライン」を用いています。

また、本バージョンは、0.9であるベータ版で、かつ例も必ずしも一つではなく別の適用方法も考えられますので、今後もアップデートの可能性がおおいにあります。 

詭弁を明らかにする質問

基本的にここで行う質問は以下のリンクで書いたメタ・モデルの技法を用いています。

また、実際の議論の場面では感情を荒げることなく、ニコニコしながら相手のロジックの不備をつくほうが効果的でしょう。

それで、は本題に入ろうと思います。

例:「犬ははたして哺乳類か」という議論をしている場合   

あなたが「犬は哺乳類としての条件を満たしている」と言ったのに対して否定論者が… 

1.事実に対して仮定を持ち出す 
例文
「犬は子供を産むが、もし卵を生む犬がいたらどうだろうか?」
質問例(あくまでも一例)
「卵を生む犬がいることを、どのようにして確認されたのでしょうか?卵を生む犬がいるならここに連れてきてくれませんか?」 ( Meta-Model Presuppositionsへの応答)
解説
英語にすると非常に分かりやすいのですが、通常五感から離れた仮想世界から、現在五感で知覚している事実に引き戻すために「How do you know that ?」を使う。また、事実としての証拠を問う。
 
2.ごくまれな反例をとりあげる 
例文
「だが、尻尾が2本ある犬が生まれることもある」
質問例(あくまでも一例)
「尻尾が2本ある犬が生まれることは、哺乳類の条件が満たしていない結果にどのようにつながるのでしょうか?」(Meta-Model: Complex Equivalence)
解説
 尻尾が2本ある(原因)→哺乳類ではない(結果) 、のある意味、認識の中だけで成立つ因果関係を持つ屁理屈を押し付けようとしている、そのためこの不備の確認を行う。 ネットの例文は尻尾が2本になっているが、ロジック的には哺乳類であることを満たしていない反例の場合のことも考えておく必要があるだろう。
 
3.
自分に有利な将来像を予想する  
例文
「何年か後、犬に羽が生えないという保証は誰にもできない」
質問例(あくまでも一例)
「誰も保証しないことを根拠することで、あなたの意見は保証できるのでしょうか?」(Sleight of Mouth: Apply to Self[3]
解説
誰にも保障できない意見が相手の意見の根拠になっていることを自己適用する。
 
4.
主観で決め付ける 
例文
「犬自身が哺乳類であることを望むわけがない」
質問例(あくまでも一例)
「犬が哺乳類であることを望んでいるわけがないことは、どのようにして分かるのでしょうか?」 (Meta-Model Mind-Reading への応答)
解説
これはメタ・モデルで言う相手の心情を勝手に推測するマインド・リーディングのパターン。このパターンを解くために相手の認識を知覚のプロセスに戻す「How do you know that ?」質問を行う。
 
5
.資料を示さず持論が支持されていると思わせる 
例文
「世界では、犬は哺乳類ではないという見方が一般的だ」
質問例(あくまでも一例)
「それは具体的にどこの誰が言っているのでしょうか?」( Meta-Model Unspecified Referential Index への対処)
解説
このパターンへの対処としては、一般化された意見を具体化する方向の質問を行う。

 6.一見、関係がありそうで関係のない話を始める 
例文
「ところで、カモノハシは卵を産むのを知っているか?」
質問例(あくまでも一例)
「カモノハシが卵を産むことと、犬が子供を産むことはどう関係するのでしょうか?」 (Complex Equivalence X→Yの関係因果関係を確認する質問)
解説
文脈に注意して話題XとYの関係を確認する。 
 
7.陰謀であると力説する 
例文
「それは、犬を哺乳類と認めると都合の良いアメリカが画策した陰謀だ」
質問例(あくまでも一例)
「アメリカが画策した陰謀だと具体的にどのようにして分かるのでしょうか?」(Meta-Model: Mind-Reading)「具体的にアメリカの誰が画策した陰謀なのでしょうか?」( Meta-Model: Unspecified Referential Index )
解説
既出の Mind-Readingもしくは Unspecified Referential Indexを使う。
 
8
.知能障害を起こす 
例文
「何、犬ごときにマジになってやんの?バーカバーカ」
質問例(あくまでも一例)

解説
感情的になって話し合いになっていない状態になっているので、しばらく放っておくしかない。
 
9
.自分の見解を述べずに人格批判をする 
例文
「犬が哺乳類なんて言う奴は、社会に出てない証拠。現実をみてみろよ」
質問例(あくまでも一例)
「犬が哺乳類ということが、どのようにして社会に出ていない証拠に繋がるのでしょうか?」(Meta-Model: Complex Equivalence)
解説
犬が哺乳類→社会に出ていない証拠が繋がる思考のプロセスを明らかにして、この過程におけるロジックの不備を粉砕する。
 
10
.ありえない解決策を図る 
例文
「犬が卵を産めるようになれば良いって事でしょ」
質問例(あくまでも一例)
「どのような道筋で犬が卵を埋めるようになるのでしょうか?」(Meta-Model: Presuppositions
解説
※ この例文を Meta-Model 違反のどこに分類するかについて様々が考え方があると思われるが、ここでは前提を崩す方向で考えた。

つまり、どのようにして犬が卵を生むことができるようになるのか?その前提を構築するに至った思考のプロセスを明らかにして、この過程におけるロジックの不備を粉砕する方向で質問することにした。
  
ロジックの不備をつくには、基本的には原因がどのようにプロセスを経て結果につながるのか?を明示して、そこに因果関係が成り立っていないことを粉砕するというのが一般的なのですが、ここに認知バイアスも絡んでくるためなかなか一筋縄ではいかなくなってくるわけです。

つづく
   
文献

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