2012年1月4日水曜日

メタファーで組織を変える



上手につくられたメタファーは、認識の枠組みやスキーマのような高次のレベルに働きかけて、認識を変え、行動を変えることに役立つのだよなぁ。

もっとも、認識の枠組みやスキーマが今どうなっていて、これをどういう風に変えてもらいたいのかはきちんとわかっていて、ねらいどおりのメタファーをつくるというのが結構難しいのですけれどね。

でも、これが出来ると「詩を読んであげると組織の行動が変化する」みたいな、吟遊詩人だけど戦略コンサルタントみたいなヘンテコリンな商売が成り立ちますよねぇ。(笑)

独り言


今日は、「メタファーで組織を変える」と題して少し書いておきましょう。

戦略は物語に従う
 
少し前に日本でも、一橋大学教授の楠木建氏の著作「ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件」[1]という著作が話題になっている時期がありました。

本書の要点は、


戦略の神髄は 思わず人に話したくなるような面白いストーリーにある!

大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、戦略が流れと動きを持った「ストーリー」として組み立てられているという点で共通している。

戦略とは、必要に迫られて、難しい顔をしながら仕方なくつらされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような、面白い「お話」をつくるということなのだ。

本書では、多くの事例をもとに「ストーリー」という視点から、
究極の競争優位をもたらす論理を解明していく。


ということが書かれていました。


 もっとも、本書では、ナラティブ・セラピーのように人の認識や認知バイアスというものを想定して、その認知バイアスを補正するため、あるいは働きかけるためにメタファーやストーリーを設計していくというところまでは語られていなかったので、それは今後の課題なのでしょう。

また、米国のボストン・コンサルティングのサイトを参照すると「Metaphor Engine」と題したサービスが提供されていて、


メタファーが本来持っている既存の枠組みを超えて帰納法、演繹法、以外のアブダクションで考えさせる性質を使って既存の枠組みに囚われない戦略を組み立てる支援を行なっていることが推測されます。

それで本題
 
それで、今日の本題で、組織の中で何らかのプロジェクトを実施する時にメタファーを上手く使っていかにして事故の発生件数を低減させることに成功したのか?という視点で書かれているのが以下のエッセーです。


もっとも、ここでは、格好の良い戦略についてメタファーを使ってどういう具合に立てるのか?といったことには言及されていないのですが、もう少し現場のオペレーションのレベルでメタファーが人の認知や行動にどう働きかけるのか? また、メタファーを使うことで行動がどう変わるのか? ということを心理学や認知科学の視点から解明されているのが興味深いところだと思います。

これからすると街中の工事現場に書かれている標語なども、人の認知を考えてきちんとつくってあるものについては非常に効果があるのだろうなと思った次第です。

もっとも、メタファーだけで認知言語学の一分野を形成しているようなところがあり、メタファーが人の認知や認識の枠組みにどのように働きかけているか?と探求していくと短期療法の偉い先生達が追求しているようなライフワークになる分量になるのは分かっているので、これを踏まえた上でこのブログでは面白そうなところをびょびちょび書いていくことにしたいと思います。


それで、メタファーとリーダーシップのような、もう少し派手なエッセーなどもネットを検索すると見つかるのですが、これはまた別の機会にご紹介することにしたいと思います。

文献

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