2012年1月8日日曜日

自由意志の問題



私たちは、それを、本当に自分の意志で行なっているか? というのは今でも最大の謎だそうです。

独り言


今日は、「自由意志の問題」と題して少し書いておきましょう。

誰が決めているのか?
 
医学の分野では、名門中の名門、間寛平氏がアースマラソンの途中で治療に立ち寄ったことでも知られているUCSF カリフォルニア大学サンフランシスコ校のベンジャミン・リベットの実験結果は非常に面白い事実を示唆しています。  

 通常、我々が行動を起こす場合、自分の自由意志によってそれが為されていると考えています。

 つまり、「何事も自分の意識で決定し、そして意識して行動している」と。

 しかし、ベンジャミン・リベットの有名な実験によれば、我々が「意識」して筋肉を動かす1/3秒ほど前に既に「無意識」の部分が動き始めているようなのです。[1]


現在では生きた脳を生きたままで研究することが可能になってきており、研究者は自由意志と呼ばれるものを含む『意志決定の「機構」』(the decision-making "machinery") を観察することができる。 この領域における重要な実験が1980年代に Benjamin Libet によって行われた。被験者の脳における連合活動を観察している間、任意な時間に被験者が手をたたいてもらうという実験である。Libet は、被験者の脳の活動が、意識的に動作を決定するおおよそ1/3秒前に開始したことを発見した。これは、実際の決定がまず無意識でなされており、それから意識的決定へと翻訳されていることを暗示している。


 つまり、最初に無意識が決定し、そして無意識に行動する、そしてそのことが1/3秒ほど遅れて意識に登ってくる、と指摘されています。

 そうすると、私たちは、本当に自分が意識的に決定した自由意識で行動を取っているのでしょうか? それとも無意識で知らない間に決定されているのでしょうか? 

 といった不思議な疑問に遭遇することになります。

もっとも、「無意識が決めているのだった、それはそれで自分で一々考える必要がないので面倒臭くないよねぇ」とか「意識なんて同時に7±2チャンクの情報しか処理できないから、性能は良くないし」、と日本に住んでいて別に西洋の哲学なんてどうでもいい私なんかは、こんな具合に安直に考えてしまうわけです。

しかし、自由意志ということを追求してきた西洋哲学に則って生きていたリベットはそういかなかったようです。

つまり、無意識が考え、無意識に行動を起こしていて、意識に登る1/3の間に、これを行うか行わないか決める自由意志が我々にあると、少し屁理屈めいたことを考えたという具合です。

そこへ、また偉い学者が登場し、その自由意志も、無意識が決めて、それが1/3秒後に意識に登っているのじゃないの?と疑問を投げかけ、収拾のつかない状態になっているようなのですが・・・

その意味では人の意志なんていうのは何とも不思議なものなのですねぇ。

文献
[1] http://ja.wikipedia.org/wiki/自由意志

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

0 件のコメント:

コメントを投稿