2012年1月17日火曜日

オバマとレトリック



のだ総理の演説はうますぎて全然こころに響かないなぁ。(笑)

独り言


今日は、「オバマとレトリック」と題して少し書いておきましょう。

言霊とレトリック

日本には有限実行という言葉があるのと同時に、言われたことがどんなに立派でも、それに意味がないと判断されると、ニコニコしながら無視する「やり過ごし」という伝統のある国で、言葉が絶対というわけではなくその時々で言葉、つまりロゴスが本当に有効なのかを状況に合わせて判断している妙に高度な国のように思ってきます。

もっとも、日本には言霊という概念があって、言葉自体が霊験あらたかな力を持っており、うっかり言葉に出してしまうと、良いも悪いも、そのことが実現してしまうというような概念も存在しています。

ただし、個人的にはこれには含みがあると考えていて、魂のこもっていない言葉、あるいは、人の魂に届かない言葉、例えば、人の心にまったく響かない政治家の演説などは、屁より軽いと判断されてしまって、馬耳東風、右から左へそよかぜのように聞き流されてしまって何の効力も持っていないように思っています。

 それで、昔からよく見にいっている「American Rhetoric」というタイトルの大統領や偉人のスピーチが提供されているサイトを参照してオバマ(Obama)で検索するとこれまでの有名なスピーチの時系列のインデックスが表示されます。


 個人的には、こういうのを聴くと、米国は日本のように気がついたら何となく国が成立していたというのではなくて、ピューリタンが言葉で理念を語って引っ張って行かないと良い意味でも悪い意味でも国として成り立っていかないところがあるようにも思ってきます。

これは、瞳孔が開き気味でいつでも理念を語っていないと落ち着かない少し逝っちゃっている起業家のように前のめりにテンションの高いスピーチをしないと国が維持していけない自転車操業の面倒くさい国なのだなぁとも思ってくるわけです。

言霊大統領は健在か?

さて、2012年には、アメリカ、ロシア、中国、フランス、台湾、韓国などでリーダーの交代が予定されている凄い年になっています。

それで、米国に目を転じると、ウォール街のデモに代表されるように当初庶民の味方を称していたオバマも今ではすっかり大企業とウォール街の使いっ走りになっているわけですが、この難局をオバマはどのようにして得意の演説を駆使して乗り切るのか?その部分は非常に興味が湧いてくるわけです。

 それで、オバマ大統領の演説は催眠療法家のミルトン・エリクソンが用いた言語パターン、もっと正確にいうと「Hypnotic Language without trace」の言語パターンを使って人の無意識に訴えかける言霊大統領であるという、前の選挙の時に恐らく共和党が使ったネガティブ・キャンペーン用の文書で分析が行われていたことを思い出します。[1]

 もっとも、実際にオバマ大統領のスピーチの現行を書いているのは、ジョナサン・ファブローなのですが、おそらく彼は色々なレトリックや催眠療法の言語パターンのようなものも研究しているのでしょう。

 それで、上のネガティブ・キャンペーンの文章は「オバマは民主主義の敵」みたいな文字も刻まれていて少し下品なところもあるわけですが、認知言語学の視点からUCバークレーで認知言語学を教えているジョージ・レイコフが「オバマ・コード」と題してもう少し上品に分析しているのが以下というわけです。


 また、別の大学の先生が同じ認知言語学を使ってもう少し詳細なスピーチの構造を分析しているのが Power Point PDFにした以下の資料というわけです。


 個人的には、やっぱり何の変哲もないごく普通のエリクソン催眠のパターンが使われているなぁと考えているわけですが、ある意味、無意識に届く人工言霊みたいなものでこの難局が乗りきれるのか、もちろんオバマの勝利=日本の国益にはならないのでしょうが、ちょっと高みの見物と行きたいところですね。 

文献

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