2012年1月19日木曜日

So what !!



So what ! という質問は、禅問答みたいで嫌いではないです。 もちろん、唐突に聴くと相手に怒られるかもしれませんが。(笑)

独り言


今日は、「So What !」と題して少し書いておきましょう。

だから、どうした?

So What !」というと個人的にはマイルス・デイヴィスの演奏するJazzの名曲を思い出してしまうわけです。

 それで、この曲を聴きながら、何か物事を観察して推論していくなかで、この「So What !(だからどうした!)」という質問がどのように自分の思考や身体感覚に影響しているのだろうか?と考えると非常に面白いことが分かってきます。

まずは、短期療法的に考えてみましょう。

 「Ericksonian Approaches[1]を読むと言語パターンについて以下のような記述があります。


There are two more useful linguistic patterns that are helpful. The first is the Metaquestion, which is to simply inquire, How do you feel about feeling depressed /lonely /sad/abandoned/hurt/sick/etc.?

This question is meta to the feeling itself and provides perspective and distance.
  The second is the use of the Gestalt therapy So?  at an appropriate time. This word has the facility of starting a transderviational search, and the person must go inside.


ここでは、自分の視座を棚上げし、自分の思考の枠組み自体に気づいてもらう質問である、メタ・クエスチョンについて書かれていますが、前者が家族療法家のヴァージニア・サティアを研究して抽出した、「気持ちについての気持ち」を訪ねていく方法。

そして、後者がここで説明している「So what !」に近い、ゲシュタルト療法家のフレデリック・パールズの言語パターンから抽出された「So ?(それで?)」ということになります。

それで、これらの言語パターンは、以下のリンクで書いていますが、変形生成文法の用語で言うと Transderviational Search の状態に入り、自分の中にある、リソース(資源・資質・心身状態)を探り始めるということになります。


したがって、「So what !」という質問は、コーチがクライアントときちんとラポールを取った上で、クライアントが自分で内面を探り、そしてそれがクライアントにとってどのような意味があるのか? を明示してもらうのには非常に重要な質問と言えるでしょう。

次にロジカル・シンキングの視点から。

 さて、コンサルタントの質問パターンとして、Why so ? /So what? ということがあります。

この2つの質問は基本的に対になっているわけですが、以下のリンクを参照いただくと、


So what ?は、「現在持っている情報から導き出せる結論を見つけ出す作業」、Why so ? 「結論に対して、納得できる理由付けであることを確認する作業」と書かれています。

これは、So what ? は基本的に認識主体の中にある、意味を探っていて、Why so ?が基本的に認識主体の外にある事実を探っていると考えれば分かりやすいでしょう。

逆の言い方をすると以下のリンクのトランスの定義で書いたようにSo What ?で自分の内面に注意を向け、意味を探り、Why so ? で基本的には自分の外側にあるその根拠になる事実を探るというような知覚の動かし方を身につける必要があります。


もっと言えば、So what ?で認識の抽象度を上げ、Why so ?で認識の抽象度を下げているという具合に認識の抽象度の操作を行なっていることになります。

また、ロジカル・ライティングの世界では有名なバーバラ・ミント女史の「Pyramid Principle (邦題:考える技術・書く技術)」を引用したドキュメントがありますが、


Why so ? の質問で観察した幾つかの事実を整理した後、So what ? で導かれる意味や結論を導くやり方として帰納法と演繹法があることが紹介されています。

それで、結論は、ロジカル・シンキングとはいっても結局、認知バイアスを持った人が神経を使って考えるわけですから、結局は認識論をベースにした短期療法と共通点は多いですねぇ、ということになると思います。

文献

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