2012年2月6日月曜日

問題、課題をメタ認知してもらう質問


 
問題を解決するには、プロセスに戻す、そしてメタ視点でメタ認知してみる。これだけのことで解決のヒントが浮かんでくることが多いですねぇ。

独り言


今日は、「問題、課題をメタ認知してもらう質問」と題して少し書いておきましょう。

問題をメタ認知してもらう質問

自分の抱えている問題、課題を解決するために、あるいは学習を円滑に行うために[1]メタ認知能力というのは欠かせない能力だと考えられます。

ここでメタ認知の定義の復習をしておくと、「人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること」[2]というように、自分や行動そのものを対象として、それがどのようにその問題や課題を起こしているのか?冷静に見つめる視点、あるいは眼差しを持つというようなことになります。

 もちろん、これは今に始まったことではなく、日本だと観阿弥世阿弥の時代から「離見の見」として伝えられてきたことですから、私たちも、知らず知らずのうちに活用しているという概念でもあるでしょう。


さて、これに関して認識論をベースにしたコーチングには、コーチがクライアントに行う質問として、以下のような面白い質問があります。


If you had to teach me how to [problem] , how would I do it ?

もしも、私があなたが抱えている問題と同じことを行おうとすると、私はそれを具体的なプロセスとしてどうやったらよいのでしょうか?教えてください。


これは、日常生活や仕事の場面での課題の解決から、心理療法のようなところまで応用されていますが、ここでの具体的なポイントは、クライアントさんに問題や課題をプロセス、つまり一連の流れとして把握してもらう、しかも、そのプロセスを、身体感覚を伴った状態で観察し、そしてメタ認知して記述してもらうことにあります。


例えば、以下のような感じです。


コーチ「私も高いところを怖がりたいのですが、怖がるために、私は具体的に何をどうやったら良いでしょうか? どのように感じ、どのように考えればそのようになれるでしょうか?」
クライアント「・・・(自分が怖がっているような場面を想い描き、観察し、そして、それを言葉で記述しようとする)。」

コーチ「私もあなたのように上司と不仲になりたいのですが、上司と不仲になるために、私は具体的に何をどのように行えば良いでしょうか?」
クライアント「・・・(どのようにすれば不仲になれるのか、その場面を想い描き、観察し、それを言葉で記述しようとする)。」


この質問の意図がクライアントに上手く伝わり、そして問題の状況をプロセスに戻し、かつメタ認知できるような状態になると、不思議とその問題にはまり込むパターンに気がついたり、その時自分が持っている思考の枠組みが分かってきたり、あるいは具体的な解決策がひらめいてきたりと、不思議なことが起こってきます。

もっとも、認知科学的にはなんの変哲もない普通のことなのでしょうけれども、使わない手はないですね。
 
文献

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