2012年2月16日木曜日

野球と反応時間とエリクソン催眠


 
野球のバッティング・コーチがエリクソン催眠を使ってバッターの反応速度を調整して打率を上げるコーチングを行う日は近いかもね。(笑)

独り言


今日は、「野球と反応時間とエリクソン催眠」と題して少し書いておきましょう。

野球におけるバッターの反応時間

今日は、まずは野球のお話からはじめましょう。

マウンドのプレートからホームベースまでの距離は、18.44m 、ピッチャーが球を離すリリース・ポイントはそれよりホームベースよりの17.5m 前後。

プロになるピッチャーが投げた球が140km/h 150km/h の速度です。それで、これから計算すると、球がピッチャーの手を離れてホームベースを通り過ぎる時間はわずか 0.45秒程度となります。

「我々の意識は現実から0.5秒遅れている」というベンジャミン・リベット[1]の例を引くまでもなく、野球のようなスポーツは、色々な情報を意識してあれこれ考えるというようなやり方ではなく、意識に登る前、つまり投球から0.23秒後には、バットを降り始めるようなやり方で無意識に反応しないと間に合わないということがあります。

それで、ピッチャーが球を投げて、バッターが無意識が反応する時間を短縮できれば、チャップマンの投げる人類最速の170km/hの球も打てるかも?と思ってしまうのですが、具体的にどのようにすれば良いの?というところで考えこんでしまいます。

実際にプロ野球のバッティング・コーチに聞いたら「四の五の言わずに練習・練習・練習」という答えが返ってくるでしょう。

そこで、Google Scholar を検索して見つけた以下のようなアプローチを見つけたわけですが、これはアリかもと思ってしまうわけです。

催眠でバッターの無意識の反応速度を速くする

この論文のタイトルは「THE EFFECT OF ACTIVE VERSUS PASSIVE HYPNOTIC INDUCTIONS ON IMPROVING REACTION TIME IN NCAA BASEBALL PLAYERS」でペンシルバニアのインディアナ大学に提出された博士論文。


 それで、エリクソン催眠などの催眠を使って何かの出来事を知覚して、意識に登る前に体が反応している時間を短くすることが出来ないか?ということをテーマにNCAA所属の大学野球チームを対象に検証を加えたのがこの論文というわけです。

 結果を見ると反応速度が速くなっているようなのですが、統計的優位性もきちんとありそうなので効果は、ありそうですねぇ。
 
 さて、球技などのスポーツ、武道などでのコーチングなどで、外的出来事に対しての無意識の反応を早くするのか?というのは一つのテーマだと思いますし、単純な練習だけではどうにもならないとこともあるので個人的には、個人的にはこういったアプローチは面白いと思いますし、認知科学的な見地からしてアリだなと思ってきます。 

 もちろん、同じアプローチで、メンタルタフネスという軸は当然あると思いますが・・・・行動に関連したことは、結果が数値評価できるのは分り易くて良いですね。

文献

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