2012年2月18日土曜日

すれ違いの構造(その2)


 
 時間の捉え方というところを合せないと、相手との認識が合わないことは多いのだけれど、むしろこの認識の違い、対立を使って課題、問題を解くと上手くいくことが多いのだよなぁ。 

まさにベイトソンが言う「A difference that makes a difference.」だけれども、実は対立が深ければ深いほど次元を超えた素晴らしい解が出てくるのも面白いところだと思うのだけれど。

独り言


今日は、「すれ違いの構造 その2」と題して少し書いておきましょう。

時間に対する認識

時間に対する捉え方として一つの局面を考えると、時間のスパンを短く捉えているか?もしくは長く捉えているのか?ということが考えられます。[1]

もちろん、ここでは具体的な数字は入れていませんが、ある状況において相対的に短いのか?長いのか?ということでまずはざっくりと書いています。


短期的………………長期的


それで、ある人はいつも物事を短期的に捉えており、別のある人はいつも物事を長期的に捉えているというような場合が想定されますが、この場合、相手の視点を理解する、例えば、いつも短期的な視点で考えている人が、長期的な視点で考えてみるというように異なる視点で考えることが出来ない場合は、相手の前提としている時間認識を理解することが出来ずにすれ違いが起こり、話が噛み合わないということになります。

もう少し上にある具体例を書いておくと、経営上の意思決定で、四半期単位の決定を重視するか? あるいは、もう少し長い5年、10年で見た意思決定を重視するのか?といったことがこれにあたるでしょう。

もちろん、お互いが理解するためには相手の視点になって考え、そして共感するということしかないようにも思ってくるですが、何れにしても相手の時間認識というところに気づいてそれと同じ視点で物事を見てみないと何も見えてことないということになるように思ってきます。

また、同一人物の中で、複数の視点を持っており、短期的な視点、長期的な視点の両方で考えており、場合によってはその物事の見方によって葛藤、対立が引き起こされることがあります。例えば、長期的な視点ではその効果が期待できるのですが、短期的には効果が期待できないような場合です。これについて具体例を上げると教育についての投資があげられるでしょう。

それで、このブログで主張していることは、対立、葛藤は新しい境地をひらくためにはむしろ良いことだ、ということになるのですが、以下のリンクで書いたように視点の違いで起こっているその対立をむしろ積極的に利用することが望ましいと考えています。


そのようなわけで、例えば、上で上げた教育投資を行うべきか?行わざるべきか?というような課題を単純な二元論ではなく、次元を上げた第三の選択肢を見つけるためにむしろ、対立や葛藤を使うという方向で考えてみるというのも面白いでしょう。

さて、時間認識についてのもう一つの局面を考えてみましょう。


過去………現在………未来


もちろん、過去、未来というのは記憶、想起の中にしか存在しないわけですが、時間という概念を考えた場合、その人がどこに住んでいるのか?ことを考えるのは非常に重要なことのように思ってきます。

ここで、現在→過去、現在→未来のように立ち位置からのベクトルということも考慮する必要があるのでしょうが、ここでは一旦保留して考えています。

それで、この時系列のどこに住んでいるのか?を考えると、以下のようなことが考えられるでしょう。

過去の失敗に囚われている人、あるいは逆に過去の栄光に酔っている人。とにかく今・ココに集中している人、あるいは目先のことしか考えていない人。未来に希望を持っている人、将来に不安を持っている人。

それで、具体的にはこういったことにどのように対処するのか?ということになるわけですが、

結論から先に書いてしまうと、過去-現在-未来の視点を統合するというようなことを行うのがお薦めの方法です。

その一つの方法としては、TOC マルチ・クラウド法などがあります。
  
以下のリンク以降の記事でマルチ・クラウドについても書いていますが、

過去、現在、未来のそれぞれの対立の構造を明示し、さらに時系列を超えたメタの視点に統合していくような方法になります。
もっとも、このあたりは西洋の哲学で言うと弁証法、東洋だと禅の考え方のような気もしてくるのですが、TOCのマルチ・クラウド法の場合は、やり方の手順さえ理解すれば誰にでも出来るというところがミソなのでしょう。

何れにしても、時間軸からみた認識の違い、あるいは対立を問題、課題解決のドライバーとして利用できる、しかも対立が深ければ深いほどより次元を超えた答えが出てくるというところが面白いところのように思ってきます。

文献

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