2012年3月23日金曜日

ミルトン・エリクソンの言語パターン(その17)Now



今、エリクソンが生きていて Twitter をやっているとするとどんな Tweet が飛び交うのだろうかなぁ。(笑)

「とらんすに入る、なう!」

独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの言語パターン(その17Now」について書いておきましょう。

エリクソンの「なう」

 現在では、Twitter が普及したことが理由の一つでもあるのでしょうが、「なう(Now)」という言葉が一種の外来語のように使われているようなところがあります。

それで、同様にミルトン・エリクソンが活用していた言語パターンにも「ナウ(Now)」があります。 [1]

 また、ミルトン・エリクソンのコミュニケーションが同音異義語を活用したり、あるいは多水準(Multi Levels)を志向したりといったスタイルであることを考えると、この Now」もいくつかの意味が含まれていると考えることができます。

 Now には、接続詞として、「~だから、~である以上は」という意味に加えて、副詞として、1.「今、現在、たった今、直ちに、すぐに、さっさと」2.「これから (未来形で) 3.「さて、ところで話を切り出すときに)」4.「今度こそは、」という意味があります。

 それで、エリクソンが言う「Now」、今ココに焦点を当てるという以外にも幾つもの意味が含まれていると言って良いでしょう。

 もちろん、エリクソン&ロッシの著作「The February man[2]のようにクライアントを退行させて、クライアントのイメージにエリクソンを登場させ、一緒に楽しい経験をすることで、記憶を再構築するような例はあるものの、Wikipedia のジェイ・ヘイリー[3]の項目にあるように「今・ココ」に焦点を当てるのが基本というわけです。

l       使用例その1


 "You may have already noticednow "

(意訳) 今、すでに気づいているのかもしれません。


時系列を考えると、今より少し前の過去に意識を戻して、そこから現在に向かって意識を移動し、丁度「今ココ」についた、という感じになっています。

もちろん、ここでは may のように様相演算子が用いられ、「~かもしれない」と少し表現を弱め、


notice のように非指定動詞が使われており、何に気がついているかの解釈は相手に任されているという格好になっています。



l       使用例その2


"And you can know nowhow to use this wordnowin the middle of a
sentence for emphasisor at the end for definitive actionnow"

(意訳) で今、この単語をどう使うかを知ることができます、で今、文の中ほどで強調のため、あるいは、今、文の最後で明らかな行動のため。


日本語にするには、よく考えて翻訳しないと、英語を読んだ時の調子と随分違った文になってしまうため、もっと工夫が必要なことだけは分かってきます。

もちろん、日本語にした時に催眠言語の構造は留めておいて、きちんと知覚を動かせるようにしておかないといけないと思うわけですが、このあたりは今後のテーマとしたいと思います。
(つづく)

文献
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