2012年3月24日土曜日

ミルトン・エリクソンの言語パターン(その18)That’s right.



それでいいのだ。

独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの言語パターン(その18Thats right.」について書いておきましょう。

エリクソンの口癖

エリクソンはそのセッションの内容をテープに残していますが、この中である意味エリクソンの口癖のようにとり出されているのが「Thats right.(いいですね)」です。アメリカ人がエリクソンのこの言葉を聞くと南西部訛りがあるようで、そのこともこの用語がアナログ・マーキングとして聞き手の印象に残る一因となっているようです。[1]

 それで、エリクソンの「Thats right.」という言葉は、「実際に何を指して良いと言っているのか」、「どんな評価で良いといっているのか」が、意図的に曖昧になっており、この曖昧さの中に含み、つまりメタ・メッセージをのせてクライアントに届けられており、これがコーチングで言う承認のような形式になっているというわけです。

 もちろん、クライアント側からすれば、エリクソンと深いラポールが築かれ、軽いトランス状態になっているとすると、クリティカル・シンキングで物事を考えていないわけで、「Thats right.」というエリクソンの言葉を聞いた時、ある意味、良いように解釈し、クライアント自身が自分に対して「これでいいのだ」という心身状態を引き出す要因の一つとなるでしょう。

 それで、日常生活やビジネスの場面でもこの言葉は有効で、あまり多用するのも考えものではあるのですが、タイミングを見て相手に「いいですね」と野球で言うようなバントのような地味な技を絶妙のタイミングで繰り出すことは、コミュニケーションを円滑にし、お互いが安心して対話を行う上で非常に良い考えのように思えてきます。

 個人的には、上のようにちょっとしたことで、承認をしてくれるコンサルタントと仕事をしたことがあるこの時は非常に気持ちよく仕事が出来たように思います。

 また、世の中には必ずアンチパターンに遭遇することもあるわけで、相手に意見を言う場合に「そうではなくて、こうなんですよ、」と話すコンサルタントと仕事をした時は、それが私に向いていたわけではなかったのですが、対立構造を煽る話法のためか、あまり相手に上手く意図が伝わっていなかったように思ってきます。

この場合、確かに、テレビの討論番組などでは、二項対立で、対立点を明示したほうが視聴者は面白いということがありますが、やはり日常生活や仕事の場面では、相手と反対意見を言うにしても、「なるほど、いいですねぇ。」と言って、「私の意見は、少し切り口が違うのかもしれませんが、私は、こう考えているのですよねぇ。」といったほうが相手の抵抗なく上手く伝わるように思ってきます。 

文献

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