2012年3月2日金曜日

ミルトン・エリクソンの言語パターン(その2)非指定動詞


 
ルードヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエのLess is more という名言があったけれど「少ないほど、より多くのものを得る」というのはある意味金言ですねぇ。

独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの言語パターン(その2)非指定動詞」と題して少し書いておきましょう。

 非特定動詞の由来

非特定動詞(Unspecified verb )とは、それがどのようなプロセスで行われるのか?どのような状況で行われるのか?などを意図的に削除して話される動詞のことを言います。[1]

ただし、この場合、言葉として、具体的なプロセスが述べられることはありませんが、解釈する相手の中で具体的なプロセスに注意を向けるようなメッセージが行間に入っていることが多いです。

l       非指定動詞の具体例

具体的に非指定動詞を使ったエリクソンの言語パターンを見てみましょう。


""I want you to know how to think. "And you can change , can you not , wonder about how you feel ,now .

(意訳) ご自身がどのようなプロセスで考えているのか、を知っていただきたいのです。 で、あなたは変化することができます、違いますか?、今、どのようなプロセスで(その変化を)感じておられるのでしょうか?



上の例文で行くと、まず、「think」が非指定動詞にあたります。

具体的に何を考えるのか?どのように考えるのか?については言及されているわけでありませんが、自分自身の思考について、しかもそれがどのようなプロセスで行われているのか?をご自身なりに考えてくださいと示唆しているやり方になっています。

You can change 」はどこかで聞いたフレーズですがこれも非指定動詞にあたります。

can you not 」はタグ・クエスチョンと言われる技法で相手が変化について本当に出来ると思っているのか?ハラに落ちる感じを引き出します。この場合、「あなたは変われます、それとも変われませんか?」と聞かれて、もし相手に変われるという確信があるのであれば、確信があるという気持ちを持って「変われます」という身体感覚を伴ったコミットメントを引き出すことができるでしょう。

さらに「feel」というのが非特定動詞になっています、この「feel」という動詞を使って相手にその具体的なプロセスがどうなのかを示唆して実際に感じてもらうことが示唆されています。

now」は、エリクソンの慣用句、もっとも、エリクソンを研究したジェイ・ヘイリー[2]によればエリクソンの心理療法は「今・ココ」に焦点を当てていることが研究されているわけであり、これからすると「now 」はクライアントの焦点を「今・ココ」に向けてもらうための慣用句と言っても良いでしょう。 もっとも、ヘイリーも在籍したMRIでは禅も研究されてましたから「今・ココ」に焦点を当てるあたりの共通点は面白いですねぇ。


文献
[2] http://ja.wikipedia.org/wiki/ジェイ・ヘイリー

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