2012年4月6日金曜日

ミルトン・エリクソンの言語パターン(その26)前提その4



中学や高校の教科書に書いてあったような、なんの当たり障りのない簡単な英文も、一歩状況を間違えて使うと、とても失礼な嫌味になったりしますねぇ。(笑)
 
 独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの言語パターン(その26)前提その4」について書いておきましょう。

存在と関係性を含む前提

 今日も完全な前提 (Complete Presupposition)の続きについて書いておきましょう。 

ここで、複合的な前提と呼んでいる理由は、その文に登場する要素の存在だけではなく、何らかの因果関係、相関関係を含んでいるためにこう呼んでいます。

 エリクソンが用いた複合的な前提については、シンタクスの視点から「Patterns of Hypnotic Techniques of Milton Erickson ,M.D. vol.1[1]の付録に24の前提が取り出されています。

今日は、そのうち7~9の3つについて書いておきましょう。

l       その7、序数( Ordinal Number)


 " If you can find a third clue in this letter , Ill make you a banoffi pie
(意訳) もし、あなたがこの手紙から三番目の手がかりを見つけたら、私がバノフィー・パイを焼いてあげますよ。

 
 序数は、first , second ,third , forth  というような単語です。

ここでは、三番目の手がかりというところから始まっていますが、ここでは、既に一番目と二番目の手がかりは見つかっているということが暗黙の前提とされていることになります。

l       その8、比較級( Comparatives)


 " When you play against a better chess playeryou will know the difference
(意訳)上手いチェス騎士と一局指せば 、違いが分かりますよ。

 
 比較級は、more , less などで表されます。

ここでのポイントは、あなたより上手いということが暗黙の前提として入っていることでしょう。

状況によっては嫌味のようにも思われますが、あなたはそう上手くないでしょうということを間接的に伝えるような表現になっています。

l       その9、比較級( Comparatives  as )


 "If he was as smart as his wifethey would be happy.
(意訳)もし、彼が妻と同じくらい賢かったら、彼らは幸せになっていただろう。

 
 これも比較級のパターンです。

ここでは、彼が妻と同じくらい賢かったら、という表現になっていますが、ここで暗黙の前提として、実際には妻より随分バカだったということを暗示するような内容になっています。

(つづく)

文献

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