2012年4月7日土曜日

ミルトン・エリクソンの言語パターン(その26)前提その5



 「あなたは、頭は良いですよねぇ。」と言ったりすると、「じゃぁ、何が悪いんですか?」となるのがコミュニケーションの妙ですねぇ。(笑)

  一言多いとか、余計なことを喋るというのは、文字というよりも、ちょっとした表現の中にメタ・メッセージを含めて話してしまっている、ということが多いですねぇ。
 
 独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの言語パターン(その26)前提その5」について書いておきましょう。

存在と関係性を含む前提

 今日も完全な前提 (Complete Presupposition)の続きについて書いておきましょう。 

ここで、複合的な前提と呼んでいる理由は、その文に登場する要素の存在だけではなく、何らかの因果関係、相関関係を含んでいるためにこう呼んでいます。

 エリクソンが用いた複合的な前提については、シンタクスの視点から「Patterns of Hypnotic Techniques of Milton Erickson ,M.D. vol.1[1]の付録に24の前提が取り出されています。

今日は、そのうち1012の3つについて書いておきましょう。

l       その10、反復指示語(Repetitive cue words)


 "If she tells me that again , Ill hug her.
(意訳) もし、彼女が再度それを言ったら、私は彼女にハグするだろう。

 
 反復指示語は、too, also, ether , again , back などを指します。

この用語は動作などが過去に実施され、それが繰り返されることを含んでいます。 上の例の場合は、「もし、彼女が再度それをいったら」の中に「過去にはそれが言われた」という前提が含まれていることになります。

l       その11、反復形容詞、副詞( Repetitive adverb and adjective)


 " If he returns before I leave , I want to talk to him.
(意訳)もし、私が出発する前に彼が再来したら、私は彼と話したい。

 
 反復形容詞、副詞は、re-の接頭語がついている、repeatedly , return , restore , retell ,replace , renew などです。

 日本語だとニュアンスとして少し伝わり難いですが、彼は一度ここに来たことがある。ということが暗黙の前提とされています。

l       その12、限定子(Qualifiers )


 "Except for that one time , the dog behaviors admirably.  
(意訳)その一回を除いて、その犬は立派に振舞った。

 
 限定子は、例えば only , even , except , just  などを指します。

ここでは、その一回を除いて、と書かれていますので、一回は立派でない振舞いがあったということが暗黙の前提として表現されています。

(つづく)

文献

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

0 件のコメント:

コメントを投稿