2012年4月10日火曜日

ミルトン・エリクソンの言語パターン(その26)前提その7



エリクソンの言語パターンは、色々な意味で勉強になるなぁ。

 独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの言語パターン(その26)前提その7」について書いておきましょう。

存在と関係性を含む前提

 今日は、話題を元に戻して、完全な前提 (Complete Presupposition)の続きについて書いておきましょう。 

ここで、複合的な前提と呼んでいる理由は、その文に登場する要素の存在だけではなく、何らかの因果関係、相関関係を含んでいるためにこう呼んでいます。

 エリクソンが用いた複合的な前提については、シンタクスの視点から「Patterns of Hypnotic Techniques of Milton Erickson ,M.D. vol.1[1]の付録に24の前提が取り出されています。

今日は、そのうち16~18の3つについて書いておきましょう。

l       その16、叙実的動詞、副詞(Factive verbs and adjectives)


 "You should be aware of how you are standing.
(意訳) もし、トムが出かけていたら、道に迷っていただろう。

 
  叙実的副詞、形容詞は、knowawarerealizeregretodd など指します。 
 
ここでは、「You should be aware of ~」というように叙実的動詞でメタ認知の視点を立てて「how you are standing」とうような身体感覚を伴ってプロセスとしてどのように立っているのか?といった動作に注意を向けている格好になっていますが、ここでは、「you are standing.」あなたは立っているということが暗黙の前提を含んでいます。

l       その17、解釈的形容詞、副詞( Commentary adjectives and adverbs)


 " Fortunately , you are really lucky to be here .
(意訳)幸運なことに、あなたは、ここに来て良かったと思うだろう。

 
解釈的形容詞、副詞は、fortunatelyInnocentlylackeyhappilyfar out などを含みます。

 この形容詞、副詞は話し手の解釈を含みます。 また、上のように「ここにきて良かったと思うだろう。」→「ここにいる」ということが暗黙の前提として含まれていることになります。

その18、反実仮想の条件節(counterfactual conditional clause )


 "If you had listened to your father , you wouldnt be in the wonderful position youre in now.
(意訳)もし、あなたが父の言うことを聞いていたら、あなたが今いる素晴らしい地位にはいなかっただろう。

 
 反実仮想の条件節は、仮定法の時制を含む動詞です。

上の例の場合、「実際には父の言うことを聞いていなかった」ということが暗黙の前提として含まれていることになります。

(つづく)

文献

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