2012年4月12日木曜日

ミルトン・エリクソンの言語パターン(その26)前提その9



エリクソンの技法を学ぶ上でおそらく一番重要なことは、相手の話をよく聴くということ、また、相手の世界観を抑えた上で相手に話をするということ。

一般的に、人は、自分の世界観に基づいて、相手のことなんて考えていない状態で話をしていることも少なくないので、上で書いたことを実践するのは、意識していないと結構難しいということに気がついてきます。(笑)

 独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの言語パターン(その26)前提その9」について書いておきましょう。

存在と関係性を含む前提

 今日は、話題を元に戻して、完全な前提 (Complete Presupposition)の続きについて書いておきましょう。 

ここで、複合的な前提と呼んでいる理由は、その文に登場する要素の存在だけではなく、何らかの因果関係、相関関係を含んでいるためにこう呼んでいます。

 エリクソンが用いた複合的な前提については、シンタクスの視点から「Patterns of Hypnotic Techniques of Milton Erickson ,M.D. vol.1[1]の付録に24の前提が取り出されています。

今日は、そのうち22~24の3つについて書いておきましょう。

l       その22、否定疑問(Negative Questions)


 "Dont you want to talk to me ?
(意訳)私と話したくはなかったですよね?

 
  否定疑問文を使った場合も、疑問文と同じようにその文で言われている対象に焦点あてることにつながります。

 上の例の場合は、「あなたは、私と話をしたいと思っている」を暗黙の前提として含んでいることになります。

l       その23、修辞疑問( Rhetorical Questions)


 " Who wants to rise taxes ?  
(意訳)誰が増税を望んでいるのか?

 
 修辞疑問は、Who , Nobody などを伴う疑問文です。

上の文の場合は、「誰も増税を望んでいない」ということを暗黙の前提として含んでいることになります。

その24、見せかけの否定(Spurious not)


 " I wonder if youre not being a little unfair.
(意訳)まさか、あなたが、アンフェアなことはしてないと思っているけれど。

 
見せかけの否定は、文体だけでの否定です。

上の文の場合は、「私はあなたがアンフェアなことをしている思っている」ということを暗黙の前提として含んでいることになります。

(つづく)

文献

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