2012年4月13日金曜日

ミルトン・エリクソンの言語パターン(その27)オーバーローディング



個人的には、英語の本を読みながら、日本語の Youtube の音声を聞いて、あたまの中では別の考え事をして、それとは別のことをキーボードで入力しているみたいなマルチタスクは平気でやっているなぁ。(笑)

 独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの言語パターン(その26)オーバーローディング」について書いておきましょう。

ワーキング・メモリの限界

 短期記憶、もしくは最近の認知科学であるとワーキング・メモリと言われている記憶[1]で、意識された情報として、同時に取り扱える情報のチャンク・サイズが7±2であるといった、ジョージ・ミラーの有名な研究があります。[2]

 それで、当然個人差はあるのでしょうが、もし、このチャンク・サイズを超えるような情報の流入があった場合はどうなるのか?というのがここでのテーマになります。

 例えば、多くの国では携帯電話をかけながらの運転が禁じられています。(ハンズフリーの装置を利用することで可能な国が多い)[3]

 この原因の一つはワーキング・メモリの一部を会話に割り振るために、走行中の環境に払う注意が低下するため、それが事故を誘発する可能性が増加するためであるとされる場合があります。

 このようにワーキング・メモリにオーバーフローが起こるとその人の認識に混乱が生じて、普段はできる思考が混乱したり、行動に支障をきたしたりする場合があります。

エリクソンのオーバーローディング

ミルトン・エリクソンの言語パターンとしてオーバーローディングのパターンとして取り出されている場合がありますが、上でいうワーキング・メモリのオーバーフローを利用してクリティカルに思考する意識を混乱させる目的で使われる場合があります。

 普通は混乱技法と呼ばれることもありますが、これについて少し書いておきましょう。

 最初の例として、And を使って、複数の要素を羅列することがあります。

この例を上げると、「お使いをお願いします。えぇと、牛乳1リットルとにんじん、ネギ、玉葱それぞれ5-6個、牛肉1kgと豆腐1丁、そして、オレンジジュース1パック、ワイン1本、お醤油、食パン一斤、チーズ、マーガリン、それとなす、・・・」と羅列されるとメモを取るか、もしくは非常に記憶力の良い人、あるいはとっさにいくつかのグループに分類して記憶できる人以外は混乱をきたすことになるでしょう。

 ここでは、スクリプトは書きませんが上のような例がまずオーバーローディングの例にあたります。

 また、二番目の方法は、連続した暗示(Serial Suggestions)を使うという方法があります。

こ椅子に座った時に、あなたは呼吸に注意を向けることができます、次にあなたは足の重みに注意を向けることができます、そしてあなたはあなたの足の大きながどのくらいかについて考えるでしょう・・・・

 というように知覚の注意を連結していくようなパターンを取ります。ここではワーキング・メモリのオーバーローディングを起こしクリティカル・シンキングを行う意識的な判断力を弱める目的があるため多少スピードを上げて行う必要があるでしょう。

 三番目の方法は、複数の埋め込みメタファー(Multiple Embedded Metaphors)を使うという方法があります。



文献

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