2012年4月16日月曜日

ミルトン・エリクソンの言語パターン(その28)否定文:付加疑問文



 ミルトン・エリクソンの言語パターンの面白いところは普通に会話してる時にこそその威力が発揮されるところでしょうねぇ。


 そもそもトランスの深さと変化のレベル(第一次変化、第二次変化)って関係ないし。(笑)

 独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの言語パターン(その28)否定文:付加疑問文」について書いておきましょう。

抵抗を抑える、念を押すための付加疑問文

 付加疑問文(Tag question)は確か中学の英語の教科書に出てきたため、その内容についてはあえて説明する必要はないと思いますが、ミルトン・エリクソンがクライアントとの対話の中でよく使うパターンの一つがこの言語パターンです。[1]

 この目的は付加疑問文を使わない場合より、付加疑問文を使ったほうが、文法上、二項対立を明示し、相手に選択肢を与えるような形式になっているため相手の抵抗を抑えることができる、また、場合によっては相手のちょっとしたコミットメントを引き出す目的でこのパターンを活用していると考えられます。 個人的にはこの技法は、意識を向けている対象を何らか分割して考える、エリクソンのスプリッティング (Splitting)でもあるかなぁと思っています。

l       使用例 その1 


You can try , can you not ?

(意訳) できますか? それともできない?


ここでは、様相演算子が can が使われており、知・情・意でいうと情か意のレベルのコミットメントを付加疑問文で確認するような形式になっています。 もちろん、このようなコミットメントを行いたく場合でも、no が言えるような逃げ道が用意されているような形式になっています。



l       使用例 その2


You can not stop it , can you ?

(意訳) それを止めることが出来ない、それともできる?


ニュアンス的には、「それを止めることは出来ないですかねぇ?」ことになるでしょうが、ここでの目的は念を押したり、あるいはクライアントのちょっとしたコミットメントを引き出したりするために活用されています。

l       使用例 その3


And you really dont know how you will change , do you ?

(意訳) で、あなたは、自分がどのように変わっていくのか、本当に知らないのですか、ねぇ?


 この場合、変化のプロセスを対象にしていることになりますが、意識しようと意識しまいと、このプロセス自体に注意が向くような話法となっています。

(つづく)

文献

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