2012年5月8日火曜日

治癒的ダブル・バインドでコーチングを行ったら?



日常生活や仕事の場面で、対立を抱えているということは、成長したり、進化したりするのりしろがあるということだから、考えようによっては悪いことではないのでしょうねぇ。

独り言


今日は、「治癒的ダブル・バインドでコーチングを行ったら?」について書いておきましょう。

対立を統合するか?それを起こしている枠組みを超えるか?

今日は、心理療法家のミルトン・エリクソンの活用していた治癒的ダブル・バインドをコーチングのコンテクストで使ったらどのような感じになるのか?について少し書いておきましょう。

日常生活や仕事の場面で、重たい課題や問題が、葛藤、対立、ジレンマ、ダブル・バインドのような構造を伴うというのは以下で書きました。

また、統合失調症の原因仮説についてのベイトソンのダブル・バインドとそれを治すためのエリクソンのダブル・バインドがコインの裏表のような関係にあるのは以下のリンクで書いたところです。


 それで、このエリクソンのダブル・バインドをTOCの対立解消図[1]に落として、コーチがクライアントの抱える葛藤や対立を調整するような形式で活用するとどのようになるのか?のプロセスとしての一つのパターンとして個人的に考えたことが以下になります。
http://ori-japan.blogspot.jp/2012/04/blog-post_27.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2011/10/blog-post_09.html





 この図は、はじめに、二項対立を起こしている行動あるいは決断といった抽象度の低い具体的なレベルからはじめ、その裏にある、より抽象度の高い(抽象的な)意図を考え、そして共通の目的を探る、というような図式になっています。

 ここで対立解消図が出来ると認識主体の認識が鳥かごに囚われているような感じが分かってきます。もちろん、ここで共通の目的を知り、実はこの鳥かごは、自分の認識の枠組みが創りだした仮想的な制限であり、この認識の枠組みを変えることで解消することが分かってきます。

 もちろん、そもそも論として、このあたりの対立がなぜ起こるのか?を考えると最終的には以下のリンクで書いた意識と無意識の対立のように思えてくるわけですが、


 意識と無意識の対立、不調和を見つけ、身体感覚を伴って統合する(Both And)か、その枠組自体から抜けて新しい解を見つける(Neither Nor)はその時次第ということだと思います。


 それで、最初はちょっとした対立や葛藤を使って、抽象度を上げてその意図や共通の目的を探る、→抽象度を下げて、具体的な解決策を考える、というように何回か抽象度の上げ下げを行うと良いアイディアがひらめくようになってくると思います。理屈としてはゲシュタルト療法のエンプティ・チェア技法[2]と同じようにも見えてきますが・・・・

 もちろん、これだけだと現在の行動を制限するより抽象度の高い思考の枠組み、信念・価値観に到達するのが難しい場合があるわけですが、一つ一つの対立、葛藤を取り扱うことに慣れてきたところで、3つの対立、葛藤をメタに統合してより抽象度の高い思考の枠組みを見つける 3クラウド法(3-UDE Cloud)[3][4]を使ってみるというのも手だ、と考えています。


http://ori-japan.blogspot.jp/2011/11/blog-post_18.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2011/11/blog-post_19.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2011/11/toc7.html



 これはイメージ的には3つの対立、葛藤、ジレンマ、ダブル・バインドをメタ・レベルで統合し、ベイトソンの言った「世の中の主たる問題は、自然の摂理と人の思考の差異によって生じる結果である。」ように、問題の認識主体の奥底にある、普段は自分でも気がついていない、認識のバイアス、信念、価値観、ルールなどを探るというものです。

 それで、このあたりは以下のリンクで書いた「魚雷療法」に近くなってくるのですが、


 ここで魚雷の攻撃対象となるのは、抽象度の高い、対立、葛藤、ジレンマ、ダブル・バインドを起こしている「思考のフレーム」となってくるわけですが、これをリフレーミングするのか?笑い飛ばすのか?抱きしめるのか?手放すのか?・・・色々な方法があるわけですが、逆風でも前に進めるヨットでもイメージしながら、対立を今の思考の枠組み超える支援者、あるいはテコの支点と考えて合氣道の達人になったつもりでユーティライズしてみるのも面白いのではないか、と考えています。

おまけ、

対立解消図を使って、現状の枠組みを超えて将来像を描く「U理論」をロジカルシンキングでやっているような、オーデット・コーエンさんの講演資料があったのでリンクしておきましょう。この前後、帝国ホテルでお会いしたんだよなぁ。そんな記憶がある・・・

http://pmk.minnie.ai.kyutech.ac.jp/20061019/TheU-Shape-OdedCohen2006-10-19(JP).pdf


(つづく)

文献

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