2012年5月20日日曜日

一般意味論から見たミルトン・エリクソンの言語パターン



別にスピリチュアルを完全否定はしないけれど、学ぶことを学んだ後の味付けみたいな感じでやらないで、最初にこっちに入っちゃうと単なるスピリチュアルバカの出来上がりみたいなことになっちゃうものなぁ。(笑)。もちろん、これはとても不幸なことで、催眠現象や催眠言語はある程度再現性を持った科学として捉える選球眼を養わないと技量は向上しませんからねぇ。

独り言


今日は、「一般意味論から見たミルトン・エリクソンの言語パターン」について書いておきましょう。

怪しいことを怪しくないフレームワークで眺める

コンピュータのマニュアルなどもそうなのですが、アメリカ人が書いたマニュアルは、日本人が「こんなこと常識だろう」というようなことまで前提として書かれていて、ある意味、とても分かりやすいということがあります。

例えば、以下のような感じ


 それで個人的に思うのは、普通に博士号だけ持っている不思議系、とかスピリチュアル系には興味のないアメリカ人がミルトン・エリクソンを観察して「こんなこと常識だろう」のレベルまで懇切丁寧に説明された催眠言語の本を書いたらどうなるのだろうというアイディアがあったわけです。

路線的にはビル・オハンロンさんの路線ですが、もう少し背景に理論的なフレームワークが明示されているような感じをイメージしています。

そして、数年前に英国で催眠関係の優良書籍を多数発行しているクラウンハウス・パブリッシングのサイトで見つけた著作が、


今日ご紹介する「Hypnotic Language: Its Structure and Use」というわけです。



余談ですが、本書の2人の著者の1人である著者のジョン・バートン博士のもう一冊の本は以下のリンクで説明したことがあったのを思い出しました。


それで、洋書を買う時に個人的に参考にしているのが、海外のAmazonのレビューなのですが、US Amazonを参照すると、「これは私が読んだ催眠の本の中でベストだ」とレビューを書いている人が居るのですが、普通のアメリカ人が読んで理解しやすいと思う点については、決して間違っていないように思っています。


 もちろん、これ一冊を読んだからと言ってすべてが理解できるということにはなりませんが、基本的には一般意味論から派生したモデルを使って「現実に近いところ見ているのか?」、あるいは、「思考について考えているメタ思考の状態」の違いを区别するだけでも色々なことが分かってくるというところが本書の面白いところなのでしょう。個人的にはMRI(Mental Research Institute )の語用論をもっとシンプルにしたという感じがしていますし、ビル・オハンロンさんとはちょっと異なる次元で理系のエンジニアが書いたというイメージの著作になっているように思っています。

内容をちょっと見ておくと、例えば、本書では以下のようなことが説明されています。


All communication invites the receiver into a hypnotic trance.
In this text, a hypnotic state or trance refers to a focusing of attention on a thought, idea, concept, thing, etc. which excludes all other focusing on anything else.


すべてのコミュニケーションは、その受け手を催眠的なトランス状態に誘う。本書では、催眠状態、もしくはトランスは、思考、アイディア、概念、物事など任意の何かに焦点を当てている状態を言う。

トランスの定義については以下でも書いたのでこれを参照していただくとして、

 
ちょっとした学習参考書のような形式で分かりやすく進行しているフォーマットも個人的にはかなり気に入っている感じですかねぇ。

余談ですが、久しぶりに覗いたクラウンハウス・パブリッシングでギリガン先生の「Generative Trans」発売予定から1年近く遅れていますねぇ。まぁ、背負っている期待があまりにも大きいからなぁ。



(つづく)

文献
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