2012年5月15日火曜日

How do you know ?



想定外の出来事というけれど、それが事前に分かっていなかったってどのようにして分かるのだろうか?(笑)

独り言


今日は、「How do you know ?」について書いておきましょう。

知っていることをどう知るか?知らないことをどう知るか?

 ブッシュ政権で国防長官を務めたドナルド・ラムズフェルドが、イラクに大量殺戮兵器が存在しなかったことを受けて言った有名な言葉があります。[1]


There are known knowns; there are things we know we know. We also know there are known unknowns; that is to say we know there are some things we do not know. But there are also unknown unknowns the ones we don't know we don't know.

知っていることを認識する:知っていることを認識していることがある。同様に、知らないことを認識していることもある。知らないことを認識しているとは、そこに何か我々の知らないことがあると理解しているということだ。しかし、知らないことが存在していること自体を認識していないことがある。


 ここでの要点は、世の中の情報や事象には3つのカテゴリーがあるということになるのでしょうが、この違いを認識しておくことは非常に重要です。

一般的なリスクマネジメントでは known-unknowns までしか対象になっていません、つまり、世の中にはある自体をどのようにして知れば良いのか分からないこと unknown-unknowns情報が存在しているため、この部分については事前に知ることは出来ない、つまり想定することすら出来ないためそもそもリスクマネジメントの対象にならないということになってしまうからです。

 もちろん、そもそも論として、上の know-knowns known-unknowns についてそれがあることがどのようにしてわかるのか? あるいはそれが無いことはどのようにしてわかるのか? は人の認識や判断基準に関わることであるため、前提をどのようにおくのか?などの条件に応じて変わってくることになります。

さて、上のカテゴリーで、known-knownsknown-unknownsを確認するということになりますが、コーチングなどのコンテクストで使う質問が「How do you know ?(どのようにして分かるのか?)というわけです。
 
 この質問は相手がどのような知覚、認識プロセスでそのことを知るのか?を確認している認識論的質問で、非常に応用範囲の広い質問です。


この質問が有効な状況は、いくつかあるわけですが、ミルトン・エリクソンが用いたマインドリーディングのパターンを解除する場合など、相手の知覚・思考プロセスがどのようになっているのか?を確認する場合に有効です。


 もっとも、「How do you know ?」の質問の面白いところは、認識主体の1)主に知覚の連鎖に焦点を当てることで、静的な視点を知覚、思考の連鎖というような動的なプロセスに戻すことができる、→アブダクションのロジックで気づき、ヒラメキが起こりやすくなる2)知覚・思考自体を対象にすることでメタ認知を促す、つまり認識主体の視点を引き上げることができる。3)但し、主体としての知覚ももっているため以下のリンクで書いた「離見の見」の状態が起こりやすくなる。


 となります。もちろんこのあたりは主観的な経験ですからこれが必ずしも事実か?と言われると違うところも出てくるのでしょうけれども。

 そう考えると「How do you know ?」は知覚や思考それ自体に焦点を当てているわけですが、特に知覚に焦点を当てることで、それを感じている視点以外にメタの視点が同時に起動して「離見の見」やイチローのような状態になれるということが面白いところでしょう。このあたりの理屈は心理療法のフォーカシングやゲシュタルト療法のフレデリック・パールズが「LOSE YOUR MIND AND COME TO YOUR SENSES.」といったことになってくるのでしょうけれども。


 もちろん、このあたりはデカルトの心身二元論では説明することが難しいように思ってくるわけですが・・・・何か分からないことがあった場合は、どのように見えるのか?聞こえるのか?感じるのか?に戻ってみるというのは一つの手のように思えてきます。
 
(つづく)

文献

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