2012年5月4日金曜日

古典催眠 vs. 現代催眠のメタ分析




ある条件のもとで、ある介入を行うと誰がやっても同じような効果が出るというところまで解明されていないと方法論とは言えないですよねぇ。

独り言


今日は、「古典催眠 vs. 現代催眠のメタ分析」について書いておきましょう。

個々の研究者のバイアスを丸めるメタ分析

 心理療法などの効果検証に用いられる手法としてメタ分析[1][2][3]があります。

これは複数の研究者の論文などを対象に、過去に行われた複数の研究結果を統合し、より信頼性の高い結果を求めること、またはそのための手法や統計解析のことを指します。

 心理療法の手法についても、どのような条件でどのような介入を行ったのか?また、その介入にどの程度の優位性があったのか?について、メタの視点に立って、それぞれの研究者のバイアスを丸める形式でまとめられたのがメタ分析だというわけです。

 それで、ミルトン・エリクソン→パロアルト派(MRI)→ミルウォーキー派(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)と派生したソリューション・フォーカスト・アプローチのメタ分析については以下で書いていますが、


 ある意味、まともな心理療法の方法論はメタ分析で検証が行われていると考えて良いでしょう。

 それで、今日ご紹介するのが、古典催眠と現代催眠(エリクソニアンはこちら)の優位性に対してのメタ分析です。


 もちろん、何事に対して100%効果があるなどといった、都合の良い方法論は存在していないわけですが、この論文の結果をパラパラ読むと、やはり現代催眠のほうが効果的な場面が多そうですねぇ。

もちろん、こういった方法論はどのような条件でどのような介入を行ったのか?ということが重要であり結果だけがひとり歩きするのは好ましくないと個人的には考えているので興味のある方はリンク先の論文を一読ください。

また、結論を読むと、催眠と認知行動療法を組み合わせるとより効果的な場合が多い、というような記述が見られるため、方法論を組み合わせてみるというアプローチもありなのでしょう。

 何れにしても、心理療法的なアプローチは放おっておくと主観的で独善的なアプローチになりやすいと考えられますが、一見効果がありそうで、効果がない介入方法、また逆に一見効果がなさそうなのだけれど、実際には効果がある介入方法、これを見分けるにはやはりメタの視点に出たメタ分析は有効なのだろうなと思った次第です。

(つづく)

文献

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com


0 件のコメント:

コメントを投稿