2012年5月31日木曜日

古典 vs 現代催眠のプロセスの違い



最近、ITの世界でも PMBOK ITILBABOKなどで、マネジメントのためにプロセスをおさえるという考え方が随分浸透してきましたよねぇ。


 もちろん、こういった世界はどうしてもネガティブ・フィードバックで制御するという方向になりがちなので、個人的には複雑系の要素を取り入れてポジティブ・フィードバックから起こる創発を楽しむような方向に出来ないのか?を考えているところなのですが・・・(笑)。

独り言


今日は、「古典 vs 現代催眠のプロセスの違い」について書いておきましょう。

管理というのはどうも好きになれないのです

 プロジェクト・マネジメントなどでもそうですが、日本語に翻訳するとこのマネジメントの部分が「管理」となってしまう状況があります。 そうして日本語になった「管理とは、そもそも何ぞや?」という問を立てて考えることになるわけですが、そうするとますます分けがわからなくなってきてしまうというわけです。

 一般的なマネジメントを考えると現実的に起こっていることをどのようにモニターするのか?ということがあげられるでしょう。この場合の答えは、インプットを見るのか?プロセス自体の流れを見るのか?アウトプットを見るのか?ということになってくると思います。

また、その現実が当初設定したミクロの閾値、あるいはマクロのゴールと異なる場合はどこに働きかけて修正していくのか?という、サイバネティックスに端を発するネガティブ・フィードバックで安定を目的とした制御を行うのか? あるいは複雑系に端を発するポジティブ・フィードバックで創発を狙うのか?というような方向になってくるように思ってきます。もちろん、この場合、細かい閾値で考えるマイクロ・マネジメントともうすこしマクロのゴールを見ながら考えるマクロ・マネジメントがあるように思います。

 それで、今日は古典催眠と現代催眠(エリクソニアン)の違いを書いておこうと思っていますが、スティーブン・ギリガン博士の言う Generative Trance [1]ではないのですが、最近のエリクソニアンはアウトプットや途中のプロセスに対してネガティブ・フィードバックを使って何かを制御しようという方向から、何らかの創発を起こして、そこから資源・資質(リソース)を取ってこようというポジティブ・フィードバックを有効活用した方向になっているような気がしているわけです。


http://ori-japan.blogspot.jp/2011/09/may-patten-be-with-you.html
 それで一般的な古典催眠と現代催眠のプロセスの違いを以下に書いておきましょう。[2]

ステージ
古典催眠
現代催眠(エリクソニアン)
誘導前段階
ラポール
背景を探る
調査
催眠の偏見を解く
催眠感受性テスト


ラポール
(以下オプション)
背景を探る
調査
催眠の偏見を解く
誘導
リラック状態へ
睡眠
内的経験、想起へフォーカス
深化
直接暗示
尺度による測定
(以下オプション)
行う場合は間接暗示が主
方向付け

肯定的 もしくは否定的
肯定的
終結
カウントダウンなど標準の方法
事後、感情、情動についての聞き取り
近い将来上手く言った状態を想像
助成
将来の期待感を高める

それでエリクソニアンは、基本はジェイ・ヘイリーが言っている「Here and Now」が基本で、オットー・シャーマの提唱しているU理論に非常に近いプロセスで経験や想起の中からリソースを探してもらうというようなプロセスになってくると思います。もちろん最終的には以下で書いた現在もっている思考の枠組みからアウトオブ・ザ・ボックスで抜け出すためにアブダクティブに学習することになると思います。


逆の言い方をするとエリクソニアンは、過去の辛い経験そのものを再体験させるという方向の退行催眠は原則やらないのでこのあたりは押さえておく必要があるように思ってきます。

(つづく)

文献

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