2012年5月14日月曜日

What do you want ?



やりたいことを明示すればするほど、やらなければならないことが浮かび上がってくる矛盾をどう解くかに、成長とか進化とか深化とか・・・色々なヒントが隠されていますねぇ。これで、バインドやダブル・バインドがつくれるからその枠組を抜けられるかもしれないからねぇ。(笑)

独り言


今日は、「What do you want?」について書いておきましょう。

焦点を解決や結果に向ける

 心理療法家のミルトン・エリクソンから派生している解決思考のコーチングで最も重要な質問を上げると、その一つは「What do you want ?」が出発的になることについて異論はないのではないか?と思います。

 これは、心身状態を伴ったウォンツを尋ねる質問でもあります。

 もっとも、日本人からすると「何が欲しい?」というのは少し即物的な感じがするわけですが、少し表現を変えると色々な場面で活用できる質問です。

会議の場面で:「今日はこの会議で何が得られていれば良いのでしょうか?」
顧客とのクレーム対応で:「何がどうなっていれば良いのでしょうか?」
コーチングの場面で:「セッションの終わりに何が得られていれば良いでしょうか?」
セミナーで:「セミナーが終わるまでに何が得られていれば良いでしょうか?」

 もちろん、この質問を明確にすればするほど2つのことが浮かび上がってくるのが分かってきます。

1つ目は、それを得るために行わなければならない行動/決断のレベルで、それを得ることを止めているもの、あるいは邪魔をするものが見えてくること。例えば、何か決めを入れなければ前に進まないような状態が起こること。あるいは、行動、決断のレベルでの相手との対立が明確になること。

2つ目は、ウォンツを得るために満たさなければならない必要条件があること。例えば、、あるやりたいことが明確になったとして、それをやるためにやらなければならないことあるいは満たす必要のあることが浮かび上がってくること。

 つまり、何かをやりたいと思えば思うほど、以下で書いたような対立構造に巻き込まれる、というある意味ジレンマに突入するということになってきます。
http://ori-japan.blogspot.jp/2012/05/blog-post_08.html



 もっとも言い換えればこれがシステム論でいうシステムを安定した状態に保つための恒常性(ホメオスタシス)[1]の機能であるとも言えるでしょうし、それなりの目的とか使命感とかを明示できないとこの恒常性に飲まれて、結局ダラダラ同じことを続けてしまう、あるいは現状で行なっていること以外は何もやらないということになってきます。

 したがって、きちんとしたコーチングの場合は、このがんじがらめの構造からどのように変化を起こすのか?というのがテーマであるわけですが、対立を包含する目的を知る、とか、現在対立が起こっている枠組み自体から抜け出すといった、変化の鍵を知れば、比較的簡単に変化が起き、変化の鍵を知らなければ、どんなに一生懸命やっても何の変化も起きない、というところが面白いところなのだろうなと考えているわけです。

 もちろん、その意味ではこれを明示するためのとりかかりとしての「What do you want ?」はとても重要な気がしているわけです。

 もちろん、この変化を大きな枠で捉えると、変化を起こすために、対象をシステムとして見るシステム論やシステム思考になるのは言うまでもないわけですが、ジェイ・ヘイリーさんではないですが、人や人と人との関係性をシステムと見て、ミルトン・エリクソンばりの手法でシステムに働きかけていくのは、これはこれでありなのだろうなと考えている今日この頃だったわけです。

 それで、何かにあまり執着しすぎるのは良くないのですが、上で書いた対立構造のようなものを探るために、今日1日「What do you want ?」を唱えて過ごすとちょっと面白いことが分かってくるかもしれませんねぇ。

(つづく)

文献
[1] http://ja.wikipedia.org/wiki/ホメオスタシス


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