2012年6月2日土曜日

マインドの理論(その3)




負のエントロピーを食って、好き勝手に考え、好き勝手に行動するのが人間だから、こういうのを法則化したマインドの理論みたいなものもあまり当てになるわけじゃぁない。

でも、自分では好き勝手に考え、好き勝手に行動したつもりでも、パターンの抽象度は別にしても、案外その人なりのパターンっていうのはあるものですよねぇ。(笑)

独り言


今日は、「マインドの理論(その3)」について書いておきましょう。

マインドの理論

  ベイトソンの話を始めると話題が広範囲に及んで、一つの話題から別の話題をどんどん連想していくと、「一体何の話題について話をしていたのだろうか?」というところ然りというわけです。

 このあたりは、ベイトソンの著作である「精神と自然」、「精神の生態学」・・・「天使のおそれ」などを読めば明らかになっているところですが、おそらくここで考える必要のあることは「ベイトソンの著作を貫くテーマは何か?」というところになってくるでしょう。

 これに答えるのは簡単ではないと思うわけですが、一つのテーマとしてディープ・エコロジーやサイバネティックス的な考え方がこの候補になるのだろうな、と思うわけですが、個人的に一つのテーマとしているのは「マインドとは何か?」というところになってきます。


2005年にグレゴリー・ベイトソンの生誕100周年を記念して出版された、「CYBERNETICS & HUMAN KNOWING a journal of second order cybernetics autopoiesis and cyber-semiotics vol.12[1]を読むとこのあたりの論文が幾つか寄稿されていて、ありがたいことに以下のリンクで読むことができるようになっています。

個人的には、マインドの理論について書かれた「Gregory Bateson's Theory of Mind: Practical Applications to Pedagogy」がお薦めです。




(参考)

余談ですが、ここで第二次サイバネティックス(Second Order Cybernetics)と書かれているのが興味深いところですが、元々初期のサイバネティックスを提唱したMITのノーバート・ウィナーらがシステム論的な考え方を機械に適用していたところへ、第二次サイバネティックスへと広がりその適用範囲が生物に広がったというところがポイントなのだろうなと考えています。 ここには日本人のサイバネティックス研究者丸山孫朗博士の貢献も忘れてはいけないところなのでしょう。[2]

それで、「CYBERNETICS & HUMAN KNOWING a journal of second order cybernetics autopoiesis and cyber-semiotics vol.12」の中で印象に残っているは、 Star Warsの「May the Force be with you.」のパロディとしてDaglas Fremons氏による「May the Pattern be with you.」というタイトルのエッセイが寄稿されていて、ジェダイの騎士ならぬベイトソニアンになるためには フォースを使うが如くパターンに注目する必要があるのだぁ!!と書かれていたのが面白い点だと思います。

これは、ベイトソニアンの共通の認識論(Epistemology)として、物事のコンテンツに着目するのではなく、視点の抽象度を自由自在に上げ下げして、何時何時もその関係性やパターンに着目する必要があるといった、ある種非常に分かりやすいメッセージではないかと思った次第です。  

ちなみに、このシリーズとして神経科学者のフランシスコ・ヴァレラの特集号もあったのでそのうち取り上げることにしたいと思います。

(つづく)

文献
[2] http://en.wikipedia.org/wiki/Second-order_cybernetics

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