2012年6月7日木曜日

アンビギュアス ファンクション アサインメント



世の中の人は、ミルトン・エリクソンの心理療法=催眠という認識なのだろうけれど、本当のところ催眠は介入方法の一つにしか過ぎない。ということは認識しておかないといけないように思う。

独り言


今日は、「アンビギュアス ファンクション アサインメント」について書いておきましょう。

意味のないことの意味を探る

 http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_23.html
 
 内容的には上のリンクで書いた「リフレーミングだけで人は変化できるか?」の問に対するMRIのポール・ウォツラウィックの言う第二次変化(Second-order change)を促す技法の一つということになります。

 一見、人を小馬鹿にしているようなところもあるのですが、探しに探した挙句、灯台下暗し的に苦労した人だけが辿り着くような非常に奥深い技法の一つでもあります。

 エリクソニアンにスティーブ・ランクトンという人がいますが、[1]彼が明示したミルトン・エリクソンの技法の一つにアンビギュアス・ファンクション・アサインメント(Ambiguous function assignment )[2]というのがあります。

 この技法は非常にシンプルなのですが、かなり奥深い技法ではないか?と個人的には思っています。

 アンビギュアス・ファンクション・アサインメントは、セラピストがクライアントとラポールをつくった後に、クライアントに何らか行動に関する指示を行います。これは非常に簡単なもので、例えば、次の面接に来るまでどこに行くにもトンカチを持っていくようにしてください。というような具合です。

 それでセラピスト側がなぜこの行動を指示したのか?という理由は何も無いのですが、次回の面接でクライアントに会った時に「私があなたにどこに行くにもトンカチを持つように指示したのはなぜだと思いますか?」とその意味を引き出すという具合です。

 たったこれだけの介入ですが、クライアントは現在抱えている問題について新しい視点を持ち新しい行動を起こして解決に向かうことも少なくない・・・というのがこの技法の不思議なところでもあるわけです。[3]

 色々な書籍で引用されているエリクソンのネタがあって、「私はキリストなんです」と本気で思っている人に、「キリストは大工の息子だから、大工作業は得意だよねぇ」と示唆して他の人の作業を手伝うように指示した人が、徐々に社会性を取り戻していく様が記載されていましたねぇ。[3][4]
 

(つづく)

文献
[4]http://books.google.co.jp/books?id=HBN6kBM0LLYC&pg=PA70&dq=Milton+Erickson+Jesus+carpenter&hl=ja&sa=X&ei=4t7PT7LlN4SRiQeWl-GfDA&ved=0CDIQ6AEwAA#v=onepage&q=Milton%20Erickson%20Jesus%20carpenter&f=false


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