2012年6月22日金曜日

エリクソニアン・アプローチの原則



エリクソニアン・アプローチの原理原則というところに立ち戻ると、仕事や日常生活の場面で使える原則って多いですねぇ。 これは裏を返すと、原理原則とは、情報の抽象度を上げにあげて、そこで出てくるものは何?というような本質的なところなので、そこで出てきたものはシンプルだけれども深いのですよねぇ。

独り言


今日は、「エリクソニアン・アプローチの原則」について書いておきましょう。

エリクソニアン・アプローチの原則
 
エリクソニアン・アプローチ、つまりミルトン・エリクソンが用いた心理療法の原則とは何ですか? と聞かれると少し困ってしまうところもあるのですが、今日はこれについて考えてみましょう。

エリクソニアン・アプローチの原則とは何か? これに答えることは結構難しいのではないかと思います。

個人的にはその一つには、Jazzの即興演奏のような利用(Utilization)のアプローチおは入るのだろうなと思っているわけですが、スティーブン・ギリガン博士の著作「Therapeutic Trances[1]を読むと、もう少し違った切り口からエリクソニアン・アプローチの原則が以下のように取り出されています。余談ですが、ここでいうトランス状態は、ミハイ・チクセントミハイの言うフロー状態[2]と考えても良いでしょう。


 さて、この項目のインデクスだけ眺めてみましょう。

1.      ぞれぞれの人はユニークな存在である。 十羽一絡げで物事を見るタイプ分けのような考え方とは対極にあり、それがクライアントにしろ利害関係者にしろ、それぞれの人は唯一無二の存在であると考え接する。
2.      催眠はアイディアをやり取りする経験的プロセスである。アイディアは違いから生まれる、催眠はコミュニケーションでありその違いのやり取りを行う。
3.      それぞれの人は生成的なリソースを持っている。それぞれの人は普段自分でも気がついてない、問題解決、創造性発揮、変化のためのリソースを持っている。
4.      トランス状態はリソースの利用、効果を高める
5.      トランスは自然現象である。トランス状態は自然現象であり普通に経験している。
6.     エリクソニアン・アプローチは、誤りを正すというより、進む方向を調整するようなやり方で用いられる。
7.      人のユニークさは、色々なレベルで真価を認めることができる。レベルとは 1)意識されている内容 2)意識のマインド 3)無意識のマインド 4)深い自己 といったそれぞれの意識のレベル。
8.     無意識のプロセスは生成的かつ自律的に働くことができる。


 個人的な印象としてエリクソニアン・アプローチは普段は意識していない暗黙知の部分に焦点を当てているように思ってくるわけですが、心を静めて、チクセントミハイのいうフロー状態に入り、無意識から生成的かつ創発的に出てくるアイディアや行動を活用するということなのだろうなと思ってくるわけです。

 http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_03.html


 もちろん、この原則からすると、どこかのコーチング会社のように人を十把一からげで見るようなタイプ分けはやらない、とか、偽エリクソン催眠のようにトランス誘導と称してスクリプトを読ませて終わりにするなんて言語道断といった、世の中の変な部分も分かってくるわけですねぇ。その意味ではグレゴリー・ベイトソンの言った「A difference that makes a difference .」は素晴らしいなぁと・・・(笑)

文献
[2] http://ja.wikipedia.org/wiki/フロー


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