2012年6月27日水曜日

第一次サイバネティクスと第二次サイバネティクス




システム論的な枠組みで観察してみるというのはベイトソン以来の伝統なのだろうなと思います。

その意味では家族療法では家族をシステムと考えるし、最近ではオートポイエーシス論の枠組みで考えるわけですし・・・・色々進化しているというわけですねぇ。

独り言


今日は、「第一次サイバネティクスと第二次サイバネティクス」について書いておきましょう。

第一次サイバネティクスと第二次サイバネティクスの違い

今日も手短に書いておきましょう。

Wikipeida のサイバネティクスの項目を参照すると以下のように説明されています。


サイバネティックス(英語: cybernetics)は、通信工学と制御工学を融合し、生理学、機械工学、システム工学を統一的に扱うことを意図して作られた学問。語源は、ギリシャ語で「(船の)舵を取る者」を意味するキベルネテス(ギリシア語: Κυβερνήτης)。第二次世界大戦の後、ノーバート・ウィーナーによって提唱された。
当時はまだ情報理論の発展する前であり、自動制御とフィードバックがそれぞれ発展しても、両方の関連を認識することにすら年数を要した、という時代であった。ウィーナーはフィードバックの考えがいろいろと応用でき、また総合のために使えると考え、サイバネティックスを提唱した。


要は、サイバネティクスは物理的な世界と情報の世界が相互作用する、例えば、情報のフィードバックが物理的な世界に作用するというようなことを取り扱うことになります。


http://ori-japan.blogspot.jp/2012/06/blog-post_15.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2012/02/it.html

それで、初期のサイバネティクスが確立する上でメーシー会議[2]が有名ですが、ここに人類学者であるグレゴリー・ベイトソンとマーガレット・ミードが参加していたことが知られています。 つまり、ベイトソンは後にMRIに在籍し、ミルトン・エリクソンの心理療法を観察する上でサイバネティクス、つまりシステム論的な枠組みの元で行われることになります。

また、サイバネティクスは、機械制御のようなところに用いられた第一次サイバネティクス (First order cybernetics )からその適応範囲が生命科学に拡張され第二次サイバネティクス(Second order cybernetics)へと発展していきます。そして、現在は、これが社会システムへと拡張されています。

 それで、この関係について整理されている以下のエッセーが面白かったので表のところだけ引用しておきましょう。


 要はシステムがオートポイエーシス論に変わっていて、1)個体性 2)自律性 3)単位性 4)入出力の不在を満たすシステムがオートポイエーシスとなるわけですが、特に 4)について考えると開放系→閉鎖系へのパラダイムの転換がありこのあたりが需要なポイントのように思えてきます。


 それで、上のエッセーの表について書いておくと以下のようになります。

初期の認識論:観察されるシステム

次期の認識論:観察するシステム
第一次サイバネティクス
地図は領土ではない
情報に対して開放系の生命システム

 第二次サイバネティクス
地図は領土である
神経システムへ閉鎖系で動作
オートポイエーシス
自律的な自己参照
再帰性
自己組織化
生物学的な認識論
構成主義から社会構成主義へ

  

ここで、地図は領土と比喩的に書いてあるのは、環境と自己は相互作用するので切り離せないというような意味だと考えられるのですが、このあたりの比喩がオートポイエーシスやアフォーダンスのような世界を表しているのだと考えられます。

それで、個人的にはこういった枠組みでミルトン・エリクソンの心理療法の枠組みを見てみるというのが一つのテーマなのですが、これについてはおいおい書いていくことにしたいと思います。


(参考)
http://ori-japan.blogspot.jp/2011/12/blog-post_31.html

 (つづく)

 文献

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