2012年6月29日金曜日

どこかの出版社さんで再翻訳して完訳版を出さないかなぁ?



翻訳を間違えている変な本にはそれなりにバカ発見器という役割があるので、それはそれで役に立つように思ってきますねぇ。(笑)

それでも本当はきちんとした翻訳で日本市場に出してあげたい気もしているのですけれどねぇ。

独り言


今日は、「どこかの出版社さんで再翻訳して完訳版を出さないかなぁ?」について書いておきましょう。

今の日本語版は駄本

心理療法家のミルトン・エリクソンが用いた療法の中の催眠療法について書かれた本に「Trance-formations(1981)[1]という著作があります。



本書は、NLP(Neuro-Linguistic Programming)のグリンダーとバンドラーが行なっていたセミナーをコニリー・アンドレアスが文字に起こし、スティーブン・アンドレアスとコニリー・アンドレスの経営する Real People Press から出版されているという少し複雑な商流を持っている本です。

本書の位置づけは、最近、春秋社さんから出版された「ミルトン・エリクソンの催眠テクニック Ⅰ、とⅡ」[2]を読んだ読者が、「では実際にはどんな練習をすれば良いのか?」の質問に答えるために用意された著作だと考えられます。

もちろん、本書はグリンダーとバンドラーの視点から見た、ミルトン・エリクソンということになりますので、その切り口は主に言語学的な統語論(Syntax)から書かれた著作ということになりますので、一般的なエリクソニアンが持っている枠組みの一部の切り口を提供しているということになります。

それで問題が何かというと「Trance-formations」の翻訳にあたる「催眠誘導-エリクソンメソッド決定版」[3]の翻訳が量的に省略されていることと、翻訳が酷いこと。

例えば、私の保有している英語版は約 260ページなのですが、日本語版は 200ページ少ししかないこと、おそらく英語をそのまま翻訳すると 320-30ページになると思いますが、それと比べても日本語は翻訳者の独断と偏見によって省略が行われていること。
また、エリクソン派催眠にもNLPにも存在しない「アルファ催眠」という用語が日本語版で勝手に定義されていること。 もちろん、これが実はバカ発見器になって、エリクソン催眠を謳いながらも、アルファ催眠とかα誘導とか謳っているのはインチキということになるのである意味、検索エンジンなどでトンデモを除外するのには幸か不幸か非常に役に立つバカ発見器的効果を生み出していることになります。

また、翻訳について Altered State of Consciousness について、普通は「変性意識」と翻訳されると思うのですが、なぜか 「変革意識」といった訳の分からない日本語に翻訳されることなどをはじめ、翻訳が超訳を超えたトンデモというくらいに酷い翻訳になっています。


また、どこかのバカな団体が本書を元ネタにエリクソン催眠と称して、エリクソン財団もしくは財団のアフィリエイトしている団体では決して教えることの無い、前世退行とか、インナーチャイルドなどと称してトンデモエリクソン催眠を普及させているところが社会にカオスを生み出しているところがあります。エリクソン全集でもある「Complete Works 1.0」では前世を信じて生活に支障をきたしている人は、自分をキリストだと思い込んで生活に支障をきたしている人と同じ扱いだぞと・・・(笑)で、もちろんエリクソンはそういうのさえユーティライズするのですけれどねぇ・・・・


但し、英語版の「Trance-formations」はそれほど悪い本ではないこと、また版権はスティーブ・アンドレス氏の経営する  Real People Press が持っているので交渉はそれほど難しくないのではないか?と思っているわけですし日本でも結構販売を見込めるのではないか?と思っているのですが、個人的には誰か完訳版を出してくれないかな?と思っているところでもあるわけです。 時間があったら私が翻訳しても良いのだけれど、翻訳にさける時間がないので・・・・(笑) 


 (つづく)

 文献

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