2012年7月31日火曜日

組織の問題解決のためのリフレーミング(その2)

                                     

ソマティック・マーカー仮説というのがあります。

これは、脳神経学者アントニオ・ダマシオが主張する説で、外部からある情報を得ることで呼び起こされる身体感覚をともなった情動や感情(心臓がドキドキしたり、冷や汗をかいたりする・・・など)が、前頭葉の腹内側部に影響を与えて「よい/わるい、やる/やらない・・・など」という判断を無意識に行なっていて、意思決定を効率的にするのではないかという仮説です。


この仮説にしたがうと、理性的判断には情動や感情を排して取り組むべきだという従来の常識に反して、理性的判断に情動的、感情的要素はむしろ効率的に働くことになることになります。

もちろん、これは仮説なのですが、個人的にはロジカル・シンキングに併せる形式で、気持や情動を明示して意思決定する方法論を持っているので、これはこれでありかなと・・・・

独り言


今日は、「組織の問題解決のためのリフレーミング」について書いておきましょう。

感情や情動を使いこなすには?

普段意識していないと自分の思考フレームあるいはその思考フレームが関係している認知バイアスそれ自体に気がつくことは難しいことがあります。

逆に言うと、日常生活や仕事の場面において何の問題もなく時間が粛々と流れている時には自分の思考フレームに気がつくことはないと思います。

では、実際に思考のフレームに気がつくのはどのような時なのか? 程度の問題はあると思いますが、何か自分の想定したことのない事象が発生して、自分の気持が動いて、気持や情動が発生した時、

例えば、想定外の事態が発生した時、ある人やグループの間で意見の対立が生じた時など・・・

この時に何か自分の信念・価値観、あるいは前提としている思考フレームに気がつくような場面が多いように思ってきます。(もちろん、予想外に素晴らしい結果が現れた時でも良いのですが)

それで、個人的に考えている暗黙の前提に気付く必要条件をあげると

l       自分の感情や情動の動きに気づいた時
l       出来事を二項対立で記述し葛藤などを起こしている考えの差異を明示した時

ということになるでしょう。

個人的には、必要条件にもあるように、この気持がなぜ起こっているのかを、一旦、二項対立の形式の形式で見てみることにしています、この構造を意識することで、対立解消のプロセスが活用できますので、こちらのほうの形式で使うほうが好みだというわけです。

英語では、この気持を(Emotion)と言っているわけですが、文字通り気持が動いているという状態になっているわけです。もちろん、認知心理学的には情動(Emotion)と気持(feeling)は異なる神経回路を使っているので区别されます。

それで、個人的には対立解消や意思決定において相手に直接情動や感情をぶつけるという方法は当然お薦めできませんが、自分の内側から起こる情動や気持について意識を向けて、どうしてそのような気持が起こってくるのか?という具合にその気持をメタ認知するモードに入っていくのが良いように思ってきます。

もちろん、これは以下のリンクで書いた家族療法家のヴァージニア・サティアが「気持についての気持」を尋ねて思考の抽象度を上げていく方法に入ってきます。


 それで、ここまでの結論は、現在USC(南カリフォルニア大)研究を行なっているアントニオ・ダマシオではないですが、自分の気持や情動に注意を向けることで自分の思考フレームに近接できるように思ってきます。

(つづく)

 文献
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