2012年8月1日水曜日

組織の問題解決のためのリフレーミング(その3)

                                     

 「A B かどっち?」と言われてると、A もしくは B を選択することを前提にものごとを考えてしまうところがあるけれど、A もしくは B を選ぶというコンテクストや、どうしてそれを選ぶ必要があるのという枠組み自体に焦点を当ててものごとを考えていないうちは、当初の枠組みを超えた良い案が出てくることはあまり期待できないですねぇ。(笑)

独り言


今日は、「組織の問題解決のためのリフレーミング(その3)」について書いておきましょう。

二項対立は枠組みを知るための土台になる

組織の中にある二項対立を取り出す時に注意することを書いてみようと思います。

一つは具体的に何が対立しているのか?を明示する必要があること。

ITの世界では粒度(Granularity)を揃えるといったり抽象度を合わせるといったりしますが、具体的な行動に落とした時に何が対立するのか? 具体的に決断するとしたら何が対立しているのか?を抽象度合わせて A Bの二項対立として明示するといった具合です。

もちろん、昨日のアントニオ・ダマシオのソマティック・マーカー仮説からすると気持や身体感覚というところにも注意してこの対立を考えてみることにしましょう。この場合、「それって、本当にやりたい?」ということを確認するという具合です。


もっとも日本企業の場合、「和をもって尊しとなす」の文化が浸透していることがあるのか、こういった対立を明示すること自体よくないと考えている向きもあるようです。
 
それで、現在、その組織やその個人がどのような枠組みでものごとを思考しているのか?この枠組みを認識し、その枠組からとび出すためにはこの対立をお互い真摯に考える文化をつくるということが非常に重要になってくるケースもあるでしょう。

もちろん、日本には鎌倉時代以来の禅仏教という伝統もあるわけであり、禅問答よろしく、二項対立を明示し、そして本来考えている思考の枠組みの外に出た解決策を目指すと考えられればそれほど難しいことはないようにも思ってきます。

さて、ここで二項対立をつかった解決策の落とし所について考えてみることにします。

以下のリンクでも書いていますが、ABの二項対立が明示された場合には基本的には解決の方向性は3つのレベルに別れます。

 それで、この3つのレベルを別の切り口から、といっても用語が少し違いだけですが、説明すると以下の3つになります。[1]

一つは、フォーマル(Formalなロジックで、ABかを検討した末にどちらかを選択するような形式。(Ether A or B)

もう一つは、弁証法 (Dialectic)なロジックで、A から Bの良い意味で綜合された案を選択するような形式。(Both A and B)

そして、もう一つは、三連関弁証法(Trialogicのロジックで、A もしくはBの対立を生じさせている枠組みから出て、これとは異なるまったく別の Cという案を選択するような形式。 (Neither A nor B)

もちろん、後者になるにしたがって難易度が高くなるということになるわけですが、単純にABかを選択するというのではなく、その背景にある隠れた前提や枠組み自体を明示し、その枠組自体の是非を問うという本当の意味でのリフレーミングということになってきます。



(つづく)

 文献

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