2012年8月13日月曜日

組織の問題解決のためのリフレーミング(その15)


         

将来の目標は、過去の経験から一般化された(現在持っている)常識で考えていると思います。この常識は現在持っている信念、価値観、ルール、あるいは思考のフレームと言い換えてもよいでしょう。このような常識から将来の目標を見ている限りは過去の延長にある常識的な目標を設定してしまうことになります。

もちろん、高度経済成長の時代には昨日と同じ事をしていれば多くのことが上手くいったのでしょうが、低成長の時代にはやはりこの常識時代を疑って将来の目標設定を行わないと何事も上手くいかない時代に突入しているように思っています。

独り言


今日は、「組織の問題解決のためのリフレーミング(その15)」について書いておきましょう。

将来思い描くゴールは現在持っている信念、価値観、ルールなどに影響される

さて、気がつくとリフレーミングの記事について、その15になっていますが、今日も昨日に続けて書いておきましょう。

昨日は、ケーススタディとして、山田執行役員の信念・価値観、ルールを見つけたところまで書きました。 具体的には、松本コーチが「何事も現場に出て情報を収集し現場で判断しなければならい」、あるいは「肝心なことは部下に任せるわけにはいかない、最終的には自分で情報を取って自分で決断しなければならない、自分で行動しなければならない」という信念・価値観、ルールだったというわけです。

 以下のリンクでも書いていますが、この場合のコーチングとして、過去のどのような出来事が原因でそのような信念・価値観、ルールを形成するに至ったのか?という過去の原因について精神分析をすることには意味はありませんが、現在、どのような信念・価値観、ルールでもって外的な世界を見ているのか?を明らかにするのは非常に重要だというわけです。もちろん、ここではミルトン・エリクソンの技法、あるいはそこから派生した短期・戦略療法の技法を念頭において考えています。


また、この場合のコーチングの方針として、将来のある時点での理想(TO-BE)と現状(AS-IS)のギャップを埋めるアプローチを取りますが、当然、将来の理想を考える場合にも、現在持っている、信念・価値観、ルールでもって将来のある時点での理想を考えてしまっており、ある意味これが将来の理想に制限をつくってしまっていることになります。

したがって、当初予想もしていなかったような結果を得るために、現在もっているこの枠組からとび出す形式で将来の理想を考える必要があるという具合です。

さて、クライアントに将来のある時点で「何がどのようになっていればよいのか?」という理想を語ってもらった場合を考えてみましょう。 

この場合、現状持っている信念・価値観、ルール、例えばこの場合「何事も現場に出て情報を収集し現場で判断しなければならい」、あるいは「肝心なことは部下に任せるわけにはいかない、最終的には自分で情報を取って自分で決断しなければならない、自分で行動しなければならない」であると、おそらく意識しないところでこの信念・価値観、ルールに引っ張られる形式で無意識に「なんでも自分で作業することを前提として」目標を設定してしまっている可能性が高いでしょう。 

逆の言い方をすると、「人をマネジメントして何かのプロジェクトをやり遂げる」というような形式の目標がはなから意識の中から落ちてしまっているという可能性が大きいということにもなります。

つまり、山田執行役員の将来の戦略目標として「人をマネジメントして何らかのプロジェクトをやり遂げる」というようなことが上がってくるという具合です。

それで、山田執行役員の現在における対立解消図をどのようにリフレーミングするとこのような目標が出てくるのか?については続いて取り上げることにしたいと思います。


(つづく)

文献
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