2012年8月17日金曜日

組織の問題解決のためのリフレーミング(その17)


         

ミクロな視点からは現場に出て実際に手を動かす、マクロな視点からは、情報を抽象化してより大きなパターンをつかむ。 もちろん、両方が必要なのでしょうが、だいたい人は両方同時にやるのは苦手、また、これが対立を起こすようなコンテクストにある時は色々面倒なことが起こりますねぇ。(笑)

独り言


今日は、「組織の問題解決のためのリフレーミング(その17)」について書いておきましょう。

言葉は類似点を語ることを容易にする・・・でも

始めに一般意味論の話題を少々。 以下のリンクで書いた一般意味論の27の視点について再考してみると面白いことに気づきます。

 
具体的には「 言語は類似点を語ることを容易にするが、相違点を語ることを難しくする。」というところです。一般意味論は元々言葉と思考、行動がどのように関連しているのか?を研究した学問ですが、確かに、具体的に経験したことを言葉で記述すると、その記述されたところにだけ意識の焦点があたり、それ以外の部分、つまり相違点には意識が向きにくいという部分は非常に納得するところです。

これは比喩でもありますが、現場で実際に経験したことと、報告書として上がってくることのそれぞれには随分違いがあるということになると思います。

これは、以下のリンクでも書いたわけですが、


元々何かを経験する時の人の知覚はベイトソンの「A difference that makes a difference.」を引くまでもなく差異により認識されるということになるわけでしょうが、これが言語で記述されるとまったく別のモノになる、そしてこれを経験そのものと勘違いする、つまりコージブスキーの言葉を借りると、「地図とそれが示す領土を混同する」と色々な問題が起こることを示唆しているように思います。


もちろん、「地図と領土を混同していること」に気づくためには、知覚の違和感、あるいは感情や情動に焦点を当ててみることだろうなと思ってきます。

 その意味ではゲシュタルト療法やフォーカシングではありませんが、言葉の中に埋没している違いに気づくためには知覚あるいは感情や情動に焦点を当てることも重要なことなのだろうなと思ってくるわけです。


本題に戻って・・・・

それで、話をもとに戻して「組織の問題解決のためのリフレーミング(その16)」の続きから書き始めることにしましょう。


TOC 3クラウド法によって山田執行役員の認識-行動のパターンを取り出したわけですが、今日はこれをどのように使うのか?について書いておきましょう。

以下に具体的なパターンを示していますが、ここでは要素-要素の間にある暗黙の仮定、前提をヒアリングして書き出している格好になっています。



山田執行役員は執行役員になるまでは現場に立って仕事をリードしてきた実績があるわけですが、基本的に何でも自分で手を動かして自分でやることが大好きなので、多くのメンバーに仕事を任せて大局的な視点になってあれこれ指示するのは苦手だということが分かったというわけです。 

 もちろん、ここ認識―行動パターンの根底にあるのは、個別の案件についての局所最適ともう少しマクロの視点でみた全体最適の対立ということになってくるので個々人の資質の問題というよりも、もっと根本的に解決する必要のある、大げさに言うと人類共通の課題のようにも思ってきます。

ただ、この認識-行動のパターンは対策を考えておかないと、将来のある時点でも、このパターンはついてまわるわけですし、コンテクストにもよりますが、これが制約をもたらすような条件が整うと途端に問題を引き起こす要因になってくることが予想されることになります。したがってコーチングのコンテクストにおける将来の目標設定のような段階でもこのような制約は頭に入れておく必要はあると思います。

それで、具体的にこの認識-行動のパターンからとび出すにはどうすればよかったのか?というと、要素―要素間にある暗黙の仮定、前提をリフレーミングするという方法があったわけですが、具体的にどうするのかは次回書くことにしたいと思います。
 
(つづく)

文献
N/A

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com


0 件のコメント:

コメントを投稿