2012年8月26日日曜日

ミルトン・エリクソンから派生した6流派

       

日本ってミルトン・エリクソンとはまったく関係ないのに、さも何か関係ありそうに装うスピリチュアル詐欺みたいなことやっている連中が多いよねぇ。(笑)

独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンから派生した6流派」について書いておきましょう。

誰が整理するのかで違ってくる

ミルトン・エリクソンから派生した心理療法の流れ、この場合はイタリアの短期療法かであるジョルジュオ・ナルドネのまとめた見方について以下で書きましたが今日はこれをまた別の切り口から見てみましょう。


エリクソン財団のジェフリー・ザイグ博士の編集による「ミルトン・エリクソン書簡集」[1]の中にザイグ博士のまとめたミルトン・エリクソンから派生した短期療法の流れが6つのカテゴリーに分けて掲載されています。

1.      戦略療法(ジェイ・ヘイリー)ワシントン派
2.      MRI (ウォツラウイック、フィッシュ、ウィークランド)パロアルト派
3.      ソリューション・フォーカスト・アプローチ(スティーブ・ド・シェザー)ミルウォーキー派
4.      心理生物学アプローチ(アーネスト・ロッシ)
5.      NLP:神経言語プログラミング(バンドラー&グリンダー)サンタ・クルーズ派
6.      ネオ・エリクソニアン(ザイグ、ギリガン、ヤプコ、ランクトン夫妻、オハンロン、他)

 もちろん、ミルトン・エリクソンの技法はきちんと確立された心理療法の技法で宗教ではないのですが、仏教の比喩を借りると、釈迦が拓いた仏教が色々な地域、色々な地域に伝わり、弟子たちによって多くの経典が書かれ多くの宗派が誕生した流れと非常によく似ている側面があります。

例えば、NLPは1970年代だけは、当時最先端だった変形生成文法の概念を持込み、認知科学的な視点でエリクソンの言語パターンを解析したという点では画期的だったと思っていますが、やはりエビデンスを積むという地道な作業を放棄したために、現在では自己啓発業者のおもちゃに堕落したというのが個人的な見解です。著者のザイク博士は1972年から1980年にエリクソンが亡くなるまで足しげくエリクソンが居を構えていたアリゾナ州のフェニックスに通っていたと思いますが、この時にバンドラー&グリンダーには会ってるためこの時代のNLPには結構中立な視点を持っているように思います。

それで、個人的には 1.-6.まで大体ある程度の文献は読んで色々やってみたところなのですが、簡単な印象は 1,2,3,5 がエリクソンの技法を形式知化してモデル化されたフレームワークを学ぶ顕教的なやり方と、4,6 がエリクソンの暗黙知を暗黙知として身体に落ちるまで学習しようという密教的なやり方の2通りのやり方に分かれるように思います。

それで、やはりミルトン・エリクソンの技法を色濃くというより濃すぎるくらい継承しているのが 6.のネオ・エリクソニアンということになってくるわけですが、ザイク博士が第七の流派が出来るとするとスティーブン・ギリガン博士の「Self-Relations」かな?と言っているところも面白いところでしょう。

このあたりの流れは、「Courage to Love[2]、「Walking in two world[3]そして今年の年末に出版される予定の「Generative Trans[4]を読むと自己の投影としての世界と世界の投影としての自己を考慮した構成主義的要素の強い、「二天一流」のネオ・エリクソニアンの流れが分かってくるように思ってきます。

 もっとも、そもそも論に戻って、エリクソニアンの共通する基本は何だろうという疑問が起こるわけですが、一番クセのない以下の著作を読んであれこれ試してみれば良いのかなぁと。


 (つづく)

文献
[4] http://www.amazon.co.jp/dp/1845907817/


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