2012年10月20日土曜日

ソリューション・フォーカスト・アプローチの質問

                                     

質問って、こちらの認識、相手の認識、状況、コンテクストなどと相互作用するので、単にコンテンツに注目して格好のよさそうな質問フレーズを集めて、すきあらば格好の良い質問をしようと思っても実践では、ほとんど役に立たないですよねぇ。(笑)

独り言


今日は、「ソリューション・フォーカスト・アプローチの質問」について書いておきましょう。

 ソリューション・フォーカスト・アプローチの質問

 今日は手短に。

 元々、ミルトン・エリクソン→MRI(パロアルト派)→ソリューション・フォーカスト・アプローチ(ミルウォーキー派)の流れを持つソリューション・フォーカスト・アプローチですが、明示的なトランス誘導を前提としておらず簡単な質問だけで活用できるためコーチングやビジネス上のファシリテーションでは使い勝手が良い方法論だと個人的には思っています。

http://ori-japan.blogspot.jp/2011/10/mri.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_23.html

それで、英語版の Wikipedia Solution Focused Brief Therapy[1]の質問の項目を参照すると非常によくまとまっているので少しご紹介しておきましょう。この中でソリューション・フォーカスト・アプローチの定番である質問が4つと問題ではなく上手くいったことに焦点を当てるプロブレム・フリーの話法が紹介されています。個人的主観を交えて少し書いておくと・・・

ミラクル・クエスチョン:現状と理想との違いを意識させるための質問。例えば「朝起きて、仮に奇跡が起こっていて問題が解決されていたとすると、それはどのようにして分かりますか?」のような質問。ポイントは、認識の中で現状と理想の区别をつけ、将来のある時点での理想をイメージしてもらうこと。理想のイメージは必ず知覚、つまり五感の情報として具体的にイメージしてもらうこと。活用しているロジックは、C.S.パースのアブダクションのロジックで、現在もっている(過去の延長で考えている)思考の枠組みをすり抜けるように活用する。もっとも、場合によっては未来のある時点における最良シナリオ、普通シナリオ、最悪シナリオを意識してもらう場合もあるとは思うのですが、まずは、制限を設けないで最良シナリオが実現した場合を思い描くことから始めると良いと思います。もっとも、いくつかシナリオがある場合は、何が成功要因の変数になっているのか?を聞いていくと良いでしょう。

(参考)
http://ori-japan.blogspot.jp/2011/12/blog-post_04.html

スケーリング・クエスチョン:ゴールまでの進捗状況、あるいは場合によって気持などの定性的なアナログ情報を0-10段階のようなデジタルな情報に変換して把握してもらう場合に使う。心身状態などをデジタルの記号に結びつける一種の条件付けとして機能させる意図もある。

エクセプション・シーキング・クエスチョン(例外探しの質問):陥りがちなパターンに当てはまらない例外を探す。自分の信念・価値観が当てはまらない例外を探す時などに活用する。

(参考)
http://ori-japan.blogspot.jp/2011/08/blog-post_16.html

コーピング・クエスチョン:課題、問題にこれまでどのように対処してきたのか?これからどう対処するのか?を尋ねる質問

プロブレム・フリー:基本的にソリューション・トークと呼ばれている概念と同じと考えられる。問題が起こった原因、個人の責任を追求するのではなく、どうやって問題を解決するのか?解決に必要な資源・資質に焦点を当てて話をする。外在化された機械などが壊れた時に、その問題がどうして起こったのか?どのような枠組みや価値基準の元で起こったのか?事実にもとづいて原因追求する思考は必要だけれど、このような時に、それは誰の責任で起こったのか?なぜもっと上手な対処が出来なかったのか?など責任追及をするのとは真逆の方向で話す話法であることはおさえておく必要があります。責任追及や非難ばかりをしている人には案外難しい話法。

もっとも、このあたりの質問は、以下のリンクで書いたオントロジカル・コーチングのAOR+BELモデルか、プリシジョン・モデルの 1)アウトカム・フレーム 2)AS-ISフレーム 3)バック・トラッキング・フレームを意識しながら使ったほうが良さそうだと個人的には考えているわけですが、このあたりはプロジェクト・マネジメントのフレームワークととても相性が良いように思ってきます。


 (つづく)

 文献

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