2012年10月23日火曜日

今日から使えるソリューション・フォーカス技法(その2)過去の成功


                                     

 過去の成功体験を思い出してもらうというのは、その時のヤル気とか自信とかの心身状態を思い出してもらうためにあると思いますねぇ。もちろん、過去の失敗や嫌な経験を思い出して落ち込ませたり、嫌な気分にさせたりとは反対の方向となるわけです。

それで、現在抱えている課題や問題が昔解決した問題に似ているからといって、現在抱えている問題のコンテクストやその構造、パターンは過去のそれとは違っていたりするので過去のやり方をそのまま持ち込んでもうまくいかないことのほうが多いのは頭にいれておく必要があるのでしょう。

独り言


今日は、「今日から使えるソリューション・フォーカス技法(その2)過去の成功」について書いておきましょう。

 技法その2:過去の成功

この技法は心理療法家のミルトン・エリクソンがクライアントの時間認識を過去に退行させて成功体験時の心身状態をリソース(資源・資質)として取ってきたことに起因していると考えられますが、


ソリューション・フォーカスト・アプローチの創始者スティーブ・ド・シェザーは過去の成功(Past Success)の技法について以下のように述べています。[1]


Past successes: The therapist compliments the client on particular past successes but does not directly link these to the resolution of the present problem.

過去の成功:セラピストはクライアントの特定の成功(体験)についてコンプリメントを行う、しかし、セラピストはその成功を現在の問題を解決するために直接リンクすることはない。


 コンプリメントな関係は、個人的にUCサンタ・クルーズ校に寄った時に買ってきたグレゴリー・ベイトソンの著作「Naven」においてニューギニアの部族が姉や妹の子供(甥)が何か成功した時に、女兄弟の兄や弟が姉や妹と普段の男役と女役を入れ替えて甥の成功を祝う Navenというお祭りにおける人間関係として取り出されてきているところがあります。

ここではセラピストやコーチがクライアントの過去の成功体験を聞いて、「労ったり」「褒める」と考えると単純に考えることにします。もちろん、Navenなみに普段のコンプリメンタリーな役割を入れ替えてさらに甥の成功を「労ったり」「褒めたり」という方法を参考にすると、コーチやセラピストとクライアントの関係性をコンプリメンタリーな方向で強化する方法は色々考えられると思います。

それで、質問にするとあまりたいしたことはないのですが、過去の成功を引き出してみましょう例えば、「過去の成功」を引き出すために

    過去にそのような問題を上手く解決したことはありますか?
    同じような状況で、何も問題が起こらなかったことはありますか?

 といった質問を行い。状況が特定できたところで。

    何がその問題を上手く解決したのですか?
    何が良かったのですか?
    どのようにしてそれが解決されたのですか?

などの質問を行い、クライアントの自信などの心身状態を引き出すようにします。もちろん、これを誤解を恐れずに単純化して言うと「武勇伝を聞いて、よいしょしてあげる」ということにもなりかねないのですが、まずは過去の成功から良い心身状態を引き出すのがこの技法の目的のようにも思えてきます。

 (つづく)

 文献

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com



0 件のコメント:

コメントを投稿