2012年10月26日金曜日

今日から使えるソリューション・フォーカス技法(その5)スケーリング・クエスチョン


                                     

 プロジェクト・マネジメントで定量的な作業量から考えて10日かかる仕事が90%終わりましたと報告を受けた場合、じゃぁ、あと1日で完成ですよねぇと考えると、終わらないことは結構よくあることですよねぇ。

このような場合は、定性的で感覚的だけれど「後、何日かかる?」って聞いたほうが正確なことが多いのですよねぇ。1-10段階ではないですけれど、ゴールから逆算してますねぇ(笑)もっとも、認知科学的には自己成就予言っていうヤツなのかもしれませんが・・・・

独り言


今日は、「今日から使えるソリューション・フォーカス技法(その5)スケーリング・クエスチョン」について書いておきましょう。

 技法その5:スケーリング・クエスチョン

 スケーリング・クエスチョンを説明すると、要は、ゴールや理想の姿を思い描き、現在とのその差分を0-10もしくは1-10段階であらわすとどれくらいか?また、ゴールまで1段階近づくにはどうすれば良いか?といった質問です。

 個人的な理解は、なんとなくの定性的な情報を定量的な情報に変換する、アナログ-デジタル変換だと思っており心身状態を把握し良い状態に導くためにも活用できると考えています。もちろん段階であらわす前提には何かの基準と比較する必要があるわけですから、自然と視点の抽象度は上がってメタ認知のモードに入っていくことになります。

 それで、ド・シェザーらの著書「More Than Miracles: The State of the Art of Solution-Focused Brief Therapy[1]を参照するとスケーリング・クエスチョンについて以下のような記述があります。


Scaling questions. Whether the client gives specific goals directly or via the miracle question, an important next intervention in SFBT is to scale each goal. The therapist asks the miracle question's scale: From 0-10 or from 1-10, where things were when the initial appointment was arranged, where things are now, and where they will be on the day after the miracle, i.e., when therapy is "successful."

スケーリング・クエスチョン:直接、もしくはミラクル・クエスチョンにかかわらずクライアントに特定のいくつかのゴールが与えられたら、SFBTでの次の介入はそれぞれのゴールについてスケールを導入することです。セラピストはミラクル・クエスチョンのスケールについて質問します。0から10もしくは1から10のスケールを使い、最初にその約束がアレンジされた時、その事はどうだったのか?今はどうなのか?もしも奇跡が起きた時はどうなっているのか?を表します。
・・・・


 当然、ソリューション・フォーカスト・アプローチですので、意識を問題の原因や原因分析に向けるのではなく、ゴールにむけ、はじめに「何がどうなっていれば良いのか?」「ゴールは何か?」また、具体的な方法として「どのようにすればゴールに近づくことが出来るのか?」を尋ねていくことになります。

 それで、スケーリング・クエスチョンには以下のような質問があります。[2]
 
·        1-10段階の6だと何がそう告げていますか?
·        もう1段階数値を上げるには何をすれば良いと思いますか?
·        6になるためには後どれくらいかかりそうですか?
·        6を維持するためには何をする必要がありますか?
·        1段階下がっていない状態と何が違いますか?


 (つづく)

 文献


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