2012年10月27日土曜日

今日から使えるソリューション・フォーカス技法(その6)エクセプション・クエスチョン


                                     

 人は、いくつかの出来事を帰納するような形式で一般化されたルールめいたものをつくっていて、それが普遍的なものと思うと、ルールと実体の齟齬が生まれた場合、何かの問題にはまりこんでしまう場面が出てくるように思います。

それで、そのルールにハマり込んでしまった場合は、「例外のないルールはない」と考えてその例外に焦点を当てていくことでこのルールにとらわれていることから自由になることが出来るようになるのではないかと思います。

 そして、この例外を「こうありたい姿」やゴールにどのように結びつけていくことが非常に重要ではないかと思っているわけです。

独り言


今日は、「今日から使えるソリューション・フォーカス技法(その6)エクセプション・クエスチョン」について書いておきましょう。

 技法その6:エクセプション・クエスチョン

 エクセプション・クエスチョンは、簡単に言うとクライアントが問題だと思っていることがあるとします。もちろん、ここではソリューション・フォーカスト・アプローチについて書いていますので、外的世界の出来事と人の認識が相互作用しており、ベイトソンが言っている円環的因果論で考える必要のある問題を対象としています。

 このような問題は単純に機械が壊れた時のように、その原因分析をして原因を特定するという考え方では上手くいかないことが多いため、問題に焦点を当てることからパラダイムを変えて、ゴールを描く、比較的行った時のこと、そのパターン、物事の進捗、などに焦点を当てて具体的な解決方法に焦点を向けるということになってきます。

 それで、ド・シェザーらの著書「More Than Miracles: The State of the Art of Solution-Focused Brief Therapy[1]を参照するとエクセプションについて以下のような記述があります。


Constructing solutions and exceptions. The SFBT therapist spends most of the session listening attentively for signs of previous solutions, exceptions, and goals. When these come out, the therapist punctuates them with enthusiasm and support. The therapist then works to keep the solution-talk in the forefront. This, of course, requires a whole range of different skills than those used in traditional problem focused therapies. Whereas the problem-focused therapist is concerned with missing signs of what has caused or is maintaining a problem, the SFBT therapist is concerned with missing signs of progress and solution.

解決策の構築と例外:SFBTのセラピストはセッションのほとんどを以前の解決策、例外、ゴールについての兆候を注意深く聞くことに費やします。解決策、例外、ゴールが出てきた時、セラピストは情熱を持ってそれを強調し、支援します。その時、セラピストは先頭に立ちソリューション・トークを続けます。もちろん、ここでは伝統的な問題に焦点を当てるセラピストとは違ったスキルが求められます。伝統的なセラピストは、何が原因か?問題をどう向き合うのか?について、クライアントが気づいていな兆候を取り扱うのに対して、SFBTセラピストは進捗していることや解決策についてクライアントが気づいていない兆候について取り扱います。


 それで、エクセプション・クエスチョンには以下のような質問があります。[2]

·        その問題が起こらない、もしくはそれほど深刻でない時はありますか?それはいつ?どのようにして起こりますか?
·        ここ2―3週間で問題が起こらなかった、あるいはそれほど深刻ではない時がありましたか?
·        このような例外を起こすためには何をどのようにすればよいですか?
·        その時は何が違っていましたか?
·        もし、友人や家族がそこにいて、あなたにその問題が起こっていない、あるいはそれほど深刻でない時があるとした、彼らはそれにどのようにして気づきますか?何に気づきますか?

何れにしても、例外を探すエクセプション・クエスチョンは決してポジティブ思考というのではななく、パンドラの箱の底から「希望」としての例外を探す質問のようにも思えてきます。


 (つづく)

 文献
[2]http://www.pacwcbt.pitt.edu/Curriculum/301EnggngClntsFrmAStrngthBsdSltnFcsdPrspctv/Hndts/HO9SltnFcsdIntrvwngSklls.pdf


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

0 件のコメント:

コメントを投稿