2012年11月16日金曜日

今日から使えるソリューション・フォーカス技法(番外編9)考えから行動へ、そして習慣へ


                                  

 昔から、エライ人が「知行合一」とか「言動一致」とか言っているわけです。

それで、アマゾンのベストセラーに毎度毎度ダイエット本がランキングされているのを見ると、「考えている事や言っている事」、それと「実行する事」を一致させるのがいかに難しいことかって分かってきますよねぇ。(笑)

 独り言


今日は、「今日から使えるソリューション・フォーカス技法(番外編9)考えから行動へ、そして習慣へ」について書いておきましょう。

考えから行動へ、そして習慣へ

ちょっとした比喩ですが、はじめにダイエットのお話をしようと思います。心身ともに健康な人がダイエットをしようと考えます。その理由は色々あるでしょう。ここでまずは原因分析を使ってロジカルに考えてみましょう。

エネルギー収支の視点から、太っている原因を考えると誰がどう考えても以下の2つしかありません。


  なぜ太るの?

·        なぜなら、食べ過ぎだから(摂取カロリーが過大)
·        なぜなら、運動不足だから(消費カロリーが過小)



要は、入るカロリー>出るカロリーの熱収支のパターンが維持されているから太るという、因果関係も明らかな普遍の法則なわけです。(笑)

 次に、一般的な抽象度の高いレベル(個別具体策にふれないレベル)で打ち手を考えましょう:この因果関係の原因からダイエットするための打ち手があるとすれば誰がどう考えても方向性としては次の2つしかありません。


 打ち手の方向性

·        摂取カロリーを減らす
·        消費カロリーを増やす


 例えば、具体策は、「いつもより炭水化物の摂取量を減らして栄養のバランスよく食べ」、「有酸素運動を増やせ」というだけの話です。

 もちろん、アマゾンのベストセラー・ランキングを参照すると、手を変え品を変えたダイエット法がランクインされているのを見ることができます。これだけ単純なことが実行できないのは、ここに何か多くの課題があるのだろうなと思っています。

 もちろん、単純に問題を外在化してその原因を因果関係(あるいは強い相関関係)で考えることが難しいことも多く、ロジカルな因果関係だけでは割り切れない愛すべきは人間というところを考えると微笑ましく思ってくるところもあるわけです。


ここでは比喩としてダイエットを取り上げていますが、ダイエットを行うために、この非常に単純な、たった2つの打ち手を妨害する色々な障害があるのだろうなと考えてしまうわけです。それで、個人的にこの障害を少し一般化して考えると、ここには5つの敵があるように思ってきます。


考えを継続行動につなげて実現するための敵

 敵1「方法の選択」:状況、制約を考えどの方法を選択実行すればよいのか?
 敵2「能力」:ほんとうにそれができるのか?続けられるか?
 敵3「意味」:それは自分のとって本当にやる意味があるのか?
 敵4「社会性」:相手や所属している集団のルールと合致しているか?
 敵5「習慣化」:最終的に努力なしでできるところまで習慣化できるのか?

 

 もちろん、このあたりは自然科学的なところから社会科学的なところになってくるため単純な因果関係で語るのは難しいところになってきます。

 それで、このあたりから「なぜ太るのか?からどうやったらダイエットできるのか?」のように、解決志向に切り替えて以下のように考える必要があるように思ってきます。


1.  では「具体的にどんな方法を選ぶのか?どれくらいの期間、コストをかけるのか?どうやって?」などを考える必要があります
2.  「今ある能力でできるのか?あるいはそれを行うために何らかの能力を開発する必要があるか?どうやって?」を考える必要があるでしょう
3.  「今実行していることがゴール達成に関係しているのか?もっというとゴールの必要条件を満たす営みになっているのか?どのようにそれが分かるのか?」「それをやる事自体意味があるのか?意味があるとするとどうやってそれが分かるのか?」を考える必要があるでしょう
4.  「人付き合いが悪いと言われないのか?」とか「邪魔をする人が出てこないのか?」「そうならないためには具体的にどうする?」を考える必要があるでしょう
5.  「自分の意識しないほど、普通の習慣になっているか?どうやってそこまでやる?」を考える必要があるでしょう。



個人的には、原因分析を否定する理由もないのですが、これにあわせて、仕事や日常生活で起こる問題の解決には、解決志向で構成主義的なエリクソニアン・アプローチやMRI、ソリューション・フォーカスト・アプローチを併用するのが良いかなと考えているわけです。

もちろん、原因分析思考の場合は Why で書くイシューツリー、解決志向の場合は How で書くイシューツリーということになるのでしょうけれども、ここでエリクソニアン・アプローチを活用する理由は単純にクライアントにあまり意識してもらわないレベルで習慣まで落とせるからですかねぇ。

単純に、うまくいっていないことをひっくり返すのではなく、うまくいっている例外を DO MORE するだけですし。もちろん、エリクソニアン・アプローチと比べるとちょっと要素還元主義的ではありますが、イッシュー・ツリーを書いてもらうにしても、Whyイッシュー・ツリーで見つけた問題の原因を解消する方向ではなく、How のところで上手くいっている、あるいは最近うまくいった方法を例外として探してもらって DO MORE していただくようにするほうが良いと思います。(笑)もちろん、How のイッシュー・ツリーを書く時は何かのフレームを最初に設定いなければなりませんが・・・

もちろん、上では敵と書きましたが、一見不都合なことを自分に対して行なってくる相手でも(相手が意識する、しないは別にせよ)味方として協力してもらえるようにするとか、不都合な出来事も資源(リソース)として活用することがエリクソニアン・アプローチの要諦でもあるわけです。

 それで、ここでダイエットの話をしましたが、一般的に、考えを行動に移し、そして習慣化しないと効果が出ないことの比喩であることは強調しておきたいと思います。もちろん、普通は個別具体的な事情を考えて個別具体的な施策を考える必要があります・・・

 もちろん、個人的にはこういった理屈だけではない方法論を使って、思い描いたことをプロジェクトを通して物理的な世界で実現する支援を行なっていることになるわけです。 

(つづく)

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