2012年11月22日木曜日

今日から使えるソリューション・フォーカス(番外編15)セッションの終わりを示唆する


                                  

 要は、コンサルティングにしてもコーチングにしても価値の無いことでクライアントさんをダラダラと依存させる方向に持って行ってはいけないよねぇというお話・・・

 ソリューション・フォーカスト・アプローチを使ったセラピーやコーチングで、クライアントさんのゴールに共通することは、クライアント自身が、良い意味での例外を自分で見つけ、それを強化するような行動習慣を身につけるということになります。

もちろんこういう習慣が身についたということは、自分で考え、自分で行動し、つまりは自分の道を歩けることになったというところだから、逆の言い方をすると、最初に設定するセッションのゴールの一つは、最終的にはコーチやセラピストの支援が要らなくなることを(明示していないにしても)目指していることになります。

もちろん、ソリューション・フォーカスト・アプローチも短期療法の一派なのだから、さっさとゴールへの到着を目指し、クライアントとの依存関係を強化する方向でいつまでもダラダラと続けるな・・・ということでもあるのでしょう。当然、クライアント・インタレスト・ファーストを守って・・・・(笑)
 
   独り言


今日は、「今日から使えるソリューション・フォーカス(番外編15)セッションの終わりを示唆する」について書いておきましょう。

去りゆくガンマンのファンタジー

 ここでは、ソリューション・フォーカスト・アプローチを(ビジネスやライフ)コーチングで活用した場合のイメージでお話をしたいと思います。

 それで、少し分野は違いますがプロジェクト・マネジメントの知識体系の中にプロジェクトのライフサイクルである立ち上げ、計画、実行、監視、終結が定義されています。[1]

 もちろんここで何を言いたいのかというと、飛行機が離陸着陸時に特に細心の注意を払うように、プロジェクトも立ち上げと終結には細心の注意が必要というわけです。

 それで、この比喩をソリューション・フォーカスト・アプローチに持ち込むと、立ち上げにあたる初回セッションと、何回かのセッションを重ねてクライアントがゴール達成に向かい、実際コーチの支援を必要としなくても最後まで自分達成できるという自信を持ったあたりの終結間近のセッションが非常に重要な意味を持っているのでないかと考えています。

 これは、言ってみれば、問題を解決して去っていくジョージ・スティーブンス監督の映画「シェーン」黒澤明監督の「七人の侍」そして、伊丹十三監督の「たんぽぽ」に至るまで、主人公が自分自信で問題を解決できるようになった時が、ガンマンや侍にあたるセラピストやコーチの去り時だというわけです。

 もちろん、ソリューション・フォーカスト・アプローチの場合は、そのプロセスにおいて、いつまでもダラだろとクライアントをコーチやセラピストに依存させておくことの倫理と共依存関係が強化することの危険性を示唆していると考えても良いと思います。[1]もちろん、現実は料金のチャージの問題があり、長引けば長引くほどコーチやセラピストが儲かる構図になっているので、凡庸なコーチやセラピストは、ここが悩ましいところなのかもしれませんけれども・・・・(笑)

 それで、実際にソリューション・フォーカスト・アプローチはクライアントとセッションを重ね、ゴール設定とともに今ココで起こっている現実の中から、うまくいっている例外のパターンを取り出し、それを自分やグループの行動に適応してDO MORE してゴールに近づいていく態度を身につけてもらうことです。それが、ソリューション・フォーカスト・アプローチの最も重要で最も基本的な「カタ」ということになるでしょう。

基本的にセッションが上手く行けばいくほど、クライアントは自分自身でリソースを見つけ、ますます自分で問題を解決できるようになっていくわけです。

もちろん個別の事情はあるのでしょうが、初回に設定したゴール達成の進捗に併せて「いつセッションを終結させたら良いのか?」をセラピストなりコーチが示唆することが重要だと思ってきます。

途中、クライアントがネガティブ・フィードバックからポジティブ・フィードバックに思考・行動パターンを変え、習慣としてゴール達成を意識して今ココにあるリソースを色々と活用してみようと態度を身につけ、善循環的に物事が上手く回り始めたら、セラピストやコーチは、「このセッションをいつ頃修了したら良いと思いますか?」と、示唆し始める時期でもあるのでしょう。

そういうことを考えて、主人公のコーチやコンサルタントの役割を果たしている自分を重ねあわせながら鑑賞する「シェーン」「七人の侍」「たんぽぽ」あたりの映画は案外悪くないな、と考えている今日この頃でもあったわけです。 

もちろん、これをビジネスとして成立させるのだったらシェーンのように街から街へ旅を続けることになるのかもしれませんが・・・・・・

(つづく)

 文献

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