2012年11月23日金曜日

今日から使えるソリューション・フォーカス(番外編16)TOC 3クラウド法をソリューション・フォーカスト・アプローチでやってみる


                                  

ごく簡単にいうと、3つの問題が同時に解決した「奇跡」の場面をミラクル・クエスチョンで思い描いたらどうなるの?というお話。もちろん、その「奇跡」に近づくために、今ココの時点から、事実としてうまく行っている例外を探してそれを DO MORE するということになりますが・・・

 TOC(Theory of Constraints )の方法論の中に、3クラウド法と呼ばれる手法が用意されています。

これは、現在起こっているいくつかの問題は、ほんの1つか2つの中核の対立を根本原因として起こっている、という前提があり。この中核となる対立(おそらくルールとか信念・価値観として存在)を素早く見つけれて、この対立を解消する方向で、これに対処することでこの対立の影響下にある現在起こっている問題すべてを同時に解決するために活用される手法です。

もちろん、この手法を現場で起こっている問題に適用する場合には、コンサルタントがねじり鉢巻を巻いて、収集した事実を的確にロジカル・シンキングを用いて整理しなければならないようなところがあります。

それで、コンサルタントの経験がない人だと、ロジカル・シンキングでもって、自分の抱えている課題から3つの対立構造を抽出して、それをメタに統合して、そのメタの対立をリフレーミングするなりして解決してもらう方向になりますので、結構厳しいかなぁと考えていたわけです。

でも世の中良くしたもので、ソリューション・フォーカスト・アプローチを使うと、これとまったく同じことを、あまり難しいことを考えないで、頭の中のイメージ操作と現場からの例外的に成功しているバターンを DO MORE することで、TOC 3クラウド法と同じことが出来るイメージワークというか、プロセスワークが提供されていることに気づいたわけです。

もちろん、こちらは、ブルース・リーではないですが、「Don’t think , Feel !!」で見つけた例外を DO MORE するわけで、ロジカル・シンキングの必要はないことになります。

しかも、TOCの3クラウド法では、対立を解消する方法が分かっても、それを実行し続けて習慣にしてもらうところで工夫が必要なのですが、これだと現場で実践しているだけで、問題解決が行われ、かつ行動習慣にもなっているということになります。

その意味では、やはり伊達にネットにソリューション・フォーカスト・アプローチについて書かれた博論が落ちているわけではない、と思ったわけです。

もちろん余談ですが、こんなのが分かっちゃうと、行動習慣の改善系や信念変更系の自己啓発に高いお金を払うより大学院で真面目に勉強したほうが結局安上がりで効果大ってことが分かってくるのですよねぇ。(笑)
 
   独り言


今日は、「今日から使えるソリューション・フォーカス(番外編16)TOC 3クラウド法をソリューション・フォーカスト・アプローチでやってみる」について書いておきましょう。

TOCの3クラウド法をロジカル・シンキングではなくプロセスワークで・・・

TOCに3クラウド法という手法があります。[1] これについては以下のリンクで書いています。


 要は、現在、現象として認識されている問題は、ほんの一つか二つの中核の対立から起こっているという前提があります。つまり、より抽象度の高い対立により規定されているというわけです。

 それで、それでこの手法は3つの問題を対立構造(ベイトソンのダブルバインドのような形式で表記)もう一段抽象度を上げてメタに統合し、そしてロジカル・シンキングでもって、そのメタの対立構造の対立解消を試みる手法というわけです。


これは、ちょっと専門的になりますが、根本的な対立は、オブジェクト指向のスーパー・クラスみたいなもので、これをいじると、その属性を継承するクラスやインスタンスに変更が引き継がれるというようなことになります。つまり、抽象度の高いスーパー・クラスのレベルの対立を直すとそれより抽象度の低いクラスやインスタンスに基本的には変更が引き継がれ下位レベルの対立が自然に解消されるというような仮説に基づいています。

 もちろん、こんなことを書くと、妙にマニアックで一体何をいっているのだ?ということになりますし、結構、緻密なレベルでロジカル・シンキングをしないといけないため結構難しいのかなぁとも思うわけです。

 それで、ソリューション・フォーカスト・アプローチのゴール設定のやり方を読むと以下が書かれています。


The characteristics of useful goals :

    They are multiple and various .


 もちろんこれは最終的なゴールでも、もう少し手前の中間目標でもいくつかの異なる種類のゴールを設定する必要があると個人的には考えています。

 逆の言い方をすると、ソリューション・フォーカスト・アプローチのやり方に少し慣れてきたら、ひとつひとつの問題を解決するのではなく、3クラウド法にならい、3つの課題を同時にまるめて、ミラクル・クエスチョンのプロセスにのせるとロジカル・シンキングを行わなくても、自身の行動を制限する、より抽象的なレベルにあるルール、あるいは信念・価値観を言語化して明示的に取り扱わなくても、取り扱えるなと気づいたわけです。

 つまり、複数の問題が同時に解消された様子をミラクル・クエスチョンのプロセスワークを通じてイメージし、それが実現するような方向で今ココの事実から、上手くいっている時の例外を見つけ DO MORE し続けると、いつの間にか、現在もっている、より抽象度の高いレベルいあるルール、信念、価値観といった中核の対立が解消される方向でその習慣が強化されることになっている、というわけです。

 

 その意味では、なるほどよく出来た、エクソサイズですし、まさに「Don't think , Feel !!」と感じて、行動し続けるというのはこういうことだったのだなと改めて気づくことになったわけです。以下のリンクで書いた、心理療法家のジェイ・ヘイリーが見たミルトン・エリクソンの心理療法と禅の共通性はこういったところにあったのかもと思えてきます。

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/06/blog-post_09.html

 それで、余談ですが、信念・価値観を言葉で明示するようなアプローチがあるわけですが、企業の問題を解決するならいざ知らず、個人的な問題を解決する時はあまり役に立たなないのではなかと思います。その理由は、あたまで分かっても体で分からないし、行動として習慣になっていないから・・・とちょっと思ったところだったわけです。つまり、それを強化する行動が伴わない言葉だけのリフレーミングはやはりその影響範囲が言葉だけということなのでしょう。

(つづく)

 文献

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