2012年12月14日金曜日

イッシュー・ツリーについての考察

                               

 問題の裏返しは解決策にはならない・・・・・

 独り言


今日は、「イッシュー・ツリーについての考察」について書いておきましょう。

イッシュー・ツリーを使う時の注意点

 今日は、コンサルタントが1)問題がなぜ起きているか?を分析する 2)どのように解決するのか?を考える、ために使うイッシュー・ツリーについて書いておきましょう。[1]

  イッシュー・ツリーはロジック・ツリーとも呼ばれたりしますが、コンサルタントが問題を分析したり、解決策を考えたりするためには非常に便利な道具です。もちろん、これは単なる道具であるために色々制約がある場合があります。

ツリーは問題そのものではない:例えば、イッシュー・ツリーを使う場合に一般意味論の「地図はそれが示す土地そのものではない」の原則はここにも生きています。つまり、イッシュー・ツリーは、コンサルタントの視点から、問題の一部を記号化/言語化して構造化した「地図」に過ぎませんから「イッシュー・ツリーは問題そのものではない」ということになります。問題の起こった質感を伴った情報、例えば、コンテクストの情報が落ちていますし、コンサルタントが意識して記号化した情報だけがのっかっているという具合です。また、イッシュー・ツリーは二値的に決めを入れていった足跡ということになりますので結構注意が必要です。これを比喩的に言うと、コンサルタントは三枚に下ろしても魚は生きているような包丁さばきを見せる板前さんのように慎重に問題を切っていく必要があるという具合です。つまり、「問題はそのコンテクストで起きており、あるい意味、生き物である」ということを頭に入れておく必要があると思います。

要素間の相互作用が漏れてしまう:上でも少し書きましたが、イッシュー・ツリーはあくまでも二値的に要素の切れ目を入れて書くことになりますので、どうしても要素間の相互作用が漏れてしまう構造になっています。物事を整理する場合には良いのですが、やはりどこかで要素間の相互作用は頭に入れておく必要があると思います。

問題が外在化されているか?外在化しながら解決する必要がある:外在化とは「問題がアイデンティティと一体化している状態」を示します。自分でロジック・ツリーを書いて原因仮説と解決策を考える場合はそれほど問題ないのでしょうが、他の人が関係する問題を考える場合には、問題が既に外在化されている、もしくは外在化しながら問題解決を行う必要があります。つまり外在的思考「一つ一つ外在的事実を確認しながら命題の正しさを吟味していく習慣」を持った上で行わないと事実を正しく認識できないばかりでなく、一種の精神論にもとづいてあまり効果的ではない問題解決を進めることになってしまいます。これについて例えば、問題が外在化されていない状態で行なっている◯◯推進派と◯◯反対派の議論が物凄く不毛なことも理解できるのではないかと思います。


問題の裏返しは解決にならない:イッシュー・ツリーについて英語で書かれているサイトを参照するとだいたい、物事の診断を Why のロジックで行う診断ツリーと解決策を How のロジックで考えていく解決ツリーの2つについて書いてあることがほとんどです。つまり、ある程度の原因仮説を Why のツリーで考えて、実際の解決策は How ツリーで考える必要があるということになります。

例えば、以下に簡単な例としてダイエットの Why ツリーを書いています。もちろん、これはあくでも例であり、Why を掘っていくとその人なりの事情が反映されることになると思います。



例えば、ダイエットも問題志向で考えると、1)入るカロリーを減らせ 2)出るカロリーを増やせの2種類しかないわけですが、実際どうやってダイエットしようか?と解決について考えると色々な How が考えられるわけであり、どこが解決のドライバー、あるいはレバレッジ・ポイントで、どこに焦点を当て、何をどの順番で実行していくのか?を考えるとそれこそ色々なパターンが考えられるということになるわけです。その意味では、原因について仮説を立てることが重要であり、あまり原因追求を厳密にやり過ぎないということも重要に思ってきます。

また、そう考えると、Amazon にいつもダイエット本がランキングしておりその手法、つまり How は百花繚乱になっているのも理解できてくるのではないでしょう。

もちろん、上の場合は Why で考えて、それを How でひっくり返るような形式になっていますが、 Why は深堀せずに、今うまく行っている How あるいはうまく生きそうな How を最初から実行すれば良いじゃないかというソリューション・フォーカスト・アプローチのような考え方が出てくるのも十分理解できるところだと思います。 



(参考)


(つづく)

 文献

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